更新日:2024年12月04日 19:25
仕事

フリー女子アナが体験した“生き地獄”「愛人契約を断ったら仕事がなくなった」

セクハラ専務の父に直訴した結果…

田舎のセクハラ親父たちに、ほとほと愛想が尽きていた神戸さん。もう、このエリアで仕事ができなくてもいいと、市役所の友人に思い切って相談したそうです。 「友人も協力してくれて、セクハラ専務の会社の社長さんに直訴できる機会が持てたんです。社長さんというのはセクハラ専務の父親で、一代で自分の会社を県内有数の起業にしたやり手。役所の人間と一緒に行ったのも効果的だったのか、社長さんは専務のセクハラの内容をしっかり聞いてくれて、処分はきちんとしますと約束してくれました」 背水の陣で勇気ある行動を起こした神戸さんでしたが、直訴を行った社長に気に入られ、現在も変わらず仕事が続けられているそうです。 「社長さんに直訴した数日後に会社に呼び出され、セクハラ専務から直々に謝罪を受けました。社長さんも頭を下げつつ、専務の役職を解く降格人事をしてくれたんです。その上で、その会社のイベントには、変わらずに司会として参加して欲しいと約束してくれた。その一件があったからか、他の現場でもセクハラ行為がグッと減ったようです。私が仕事しやすいように、どうやら社長さんが地元で啓蒙活動をしてくれたようなんです。雨降って地固まるではないですが、セクハラ専務に嫌な思いをさせられた分、楽しく仕事をすることができています」 田舎には、いまだに信じられないような男尊女卑文化がまかり通っていると神戸さんは話します。女性が仕事しやすい社会の到来は、まだまだ先のことなのかもしれません。 <TEXT/高橋マナブ>
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている
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