更新日:2024年12月04日 19:25
仕事

フリー女子アナが体験した“生き地獄”「愛人契約を断ったら仕事がなくなった」

華やかなイメージのあるアナウンサーという職業ですが、テレビに出演し人気を獲得できるのはほんの一握りだけ。特に厳しいのが放送局に所属していないフリーアナウンサー。テレビの仕事が少なく、イベントや結婚式のMCなどで生計を立てている人も珍しくありません。売れないフリーアナウンサーたちは、芸能事務所に所属していない人も多く、思いがけないトラブルにあったという話を良く聞きます。 神戸雅美さん(仮名・29歳)は、大学卒業後にとある地方局にアナウンサーとして採用されましたが、25歳の時に独立。フリーで働くようになりました。彼女が語ってくれたのは、現場の人間だけが知りうる残酷な現実でした。
女性アナウンサー

画像はイメージです

独立して事務所に所属するも…

民放キー局のアナウンサーとは違い、地方のテレビ局で働く女子アナは全く華やかではありません。取材現場に一人でカメラを担いで行くこともあるし、新人のうちは能力が仕事量についていかないのでほとんど休みがない。私は新卒から3年ほど働き、地方版のニュース番組でキャスターも担当していましたが、給料も安いし激務で未来が全く見えず……。そんな時に、東京の大学時代の後輩から誘いがあって、芸能事務所に所属できることになったんです」 売上も悪い地方局は、離職率が高い環境にあるそうです。神戸さんのように事務所に所属する道を選ぶ人が驚くほど多いようです。 「その後輩は、いきなり事務所に入ってフリーアナウンサーとして全国放送でも活躍していました。事務所が業務拡大するということで、全国的には知られていない私にもお声がかかったんです。ただ、地方局で学んだことは全く役に立たず、結局2年ほどすると事務所から仕事も来なくなって……。やむなく事務所を辞めて、個人事業主としてアナウンサー業を続けることにしたんです

地元の人脈が活きて仕事に繋がるように

神戸さんがラッキーだったのは、地方局に勤務していた時に地元で人脈ができていたこと。県庁や市役所の職員をはじめ、県内を代表する企業や商工会のスタッフの連絡先もゲットしていたそうです。事務所を辞めてから局アナ時代に過ごした地方に出戻り、知り合いに仕事を斡旋してもらいながら人脈を広げたそうです。 「事務所を辞めた時にコロナも徐々に落ち着きはじめ、イベントなどが再開し始めたことはラッキーでした。田舎でもいろいろなイベントを行うようになり、その司会を任せてもらえたんです。端役ですが、ニュースにも出ていた時期があったので地元では多少の知名度もありますし、意外と仕事は順調に回っていました
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“打ち上げ”でセクハラ三昧の洗礼を受けることに
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1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

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