外国人観光客が女の子を指差して「いくら?」スナックブームの裏で困惑するママたちの声
インバウンド需要が回復する中、夜の繁華街にも外国人観光客の姿が目立つ。そんな中で、じつは今カウンター越しにママや女の子から接客を受けるスナックが、「日本独自の文化」として人気を集めているという。各地のスナックをめぐるツアーなども開催されており、好評なのだとか。
そんな“スナックブーム”の裏で、ママたちからは戸惑いの声も上がっている。
京都市内でスナックを営むママがこう語る。
「外国人のお客さんは一人で来ることは少ないです。ほとんどの場合、4〜5人のグループで騒ぎながら飲んでいます。うちはカラオケがあるので多少、騒ぐのはOKにはしていますが、中には静かに飲みたい常連のお客様もいます。
スナックではそういう人達にも配慮するのがマナーなのですが、そこまで理解が及ばない外国人の方もいらっしゃいます。つい先日も日本のアニメが好きな外国人グループが来て、カラオケで日本のアニソンをずっと歌っていました」
ママの店ではコロナ前までは一見の客は断っていた。しかし、コロナ禍で常連客が減少したことから一見の客でも歓迎するようになった。そんな中で、口コミを通じて外国人観光客も訪れるようになった。
しかし常連客が戻ってきた今、新規客のせいで常連客に不快な思いをさせないかを懸念しているという。
マナーが悪い外国人客に悩むスナックママの声は他にも聞かれた。
大阪キタ(梅田や北新地あたり)でスナックを営むママは、外国人から信じられない発言を受けた。
「うちの店は、私と大学生のアルバイトの女の子が働いています。私は英語が得意でないのですがバイトの子は英語が話せるので、外国人の入店もOKにしています。しかし先日、酔っ払った外国人のお客様が女の子を指さして『いくら?』とたずねてきたんです。
後で話を聞くと、その女の子に対して『ホテル行こうよ』としつこく言っていたようなんです。外国でよくある、連れ出しパブと同じシステムだと思ったようですね……」
タイなどの東南アジアの国では、普通のバーやパブでも連れ出し可能な店が存在する。これに慣れてしまった外国人旅行者にとって、日本のスナックでも同様のサービスが提供されていると勘違いしてしまうのかもしれない。
アニソンをひたすら熱唱、空気が読めない外国人観光客も
女の子を指差して「いくら?」
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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