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“教官に怒られまくっていた”金髪のギャル。「無事に教習所を卒業」できた、まさかの理由

―[教習所の思い出]―
 自動車教習所には、年齢や趣味趣向の異なる様々な人々が集まる。大学4年生の時に合宿タイプの教習所で免許を取得した安達香織さん(仮名・38歳)は、そこで知り合った亜美さん(仮名)という女性のことが強烈な印象に残っている。
ギャル

画像はイメージです

コミュ力に長けたギャルが同窓に

第一印象からインパクト大でした。金髪で金のネックレス、ピンク×豹柄のジャージ姿。いかにもな“ヤンキーギャル”という感じの見た目をしていましたから」  安達さんは、都会生まれで私立の小中高一貫校育ち。それまで接したことが無いキャラクターに圧倒された。 「確か1つか2つ年上だったので、当時24歳ぐらいだと思います。亜美さんは、とにかくコミュニケーションお化けみたいな人。免許合宿には、18歳から上は50代ぐらいの人まで参加していましたが、飲み会を1回挟んでしまえば、誰とでもタメ口で話すようになるくらいで

飲みまくるゆえ、本来の目的に支障が

 話自体も抜群に面白かった。 「資産家の男性と付き合った経験があったり、英語は全く話せないのにアメリカでヒッチハイク旅行をしたりと、若いのに人生経験が豊富でした。とにかく話が上手いので、合宿中は常に輪の中心にいましたよ」  彼女が飲み会を仕切る様子は、まるでスナックのママのようだったという。 「姉御肌で、中年男性の人生相談に上から目線で乗ったりしていました。男性の中には彼女のファンもいて、みな亜美さんと話をしたくて飲み会に参加しているような感じで」  瞬く間に教習生のボスとなった亜美さんだが、本来の目的には支障が出ていた。 「亜美さんは毎日、明け方になるまでお酒を飲んでいたので、日中はとにかく眠そう。講義中は良く寝ていましたし、居眠り運転をして、教官にめちゃくちゃ怒られたこともありましたね」
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ものすごい早さで教習をクリアするように
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込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め
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