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“教官に怒られまくっていた”金髪のギャル。「無事に教習所を卒業」できた、まさかの理由

ものすごい早さで教習をクリアするように…

 仮免の時も落ち続けることになり、焦り始めた亜美さんだったが……。 「合宿には最長でも1ヶ月という期限がありました。これまでのペースを考えると期間内に卒業するのはもう無理じゃないかという状況になっていたんです」  その頃から亜美さんの行動に変化があった。 「あれほど好きだった飲み会にあまり参加しなくなったんです。猛勉強でもしているのかと思っていたんですが、同部屋の人に聞いてみたら、このところ夜になるといなくなるとのことでした。日中はやっぱりだるそうにしているんですが、ものすごい早さで教習をクリアするようになったんです。それまではずっと私の方が先行していたんですが、追い抜かれてしまうほどでした。急な変化に驚くしかありませんでした」  そんなある日、安達さんは気になる光景を目にすることになった。 「遅い時間に、亜美さんがとある教官と歩きながら話しているのを目にしたんです。それもすごく仲が良さそうに。教官に怒られているところばかり目にしていたので、意外に思いました。2人は、私用の車に乗り込むと、どこかに行ってしまいました

“異様なペース”の理由は、まさかの…

 亜美さんはその後しばらくして、合宿教習の卒業を迎えた。 「後半のペースは異様だったので、どうしてそんなに早く進められるようになったのか聞いてみることにしたんです。でも、なかなか教えてくれなくて。最後の飲み会でようやく教えてくれたんですが、『教官を手籠にした』というんです」  運転についていつも怒られていた亜美さんが、『あの教官は経験なさすぎ』『アイツは早すぎる』と評価する側に回っていたのが面白かったという。  その後も、連絡をとり続けており、亜美さんは実家の葬儀屋を継いで社長をしているそうだ。 <TEXT/ 和泉太郎>
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め
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