ボロボロの通勤カバンを使っていた“課長どまりの50代”が、急にハイブランドを…その裏にあった「セコすぎる悪事」
サラリーマンにとって春は人事異動の季節。異動は適材適所という目的が大きいですが、同じ部署に同じ人が長くいすぎると不正の温床になりうる、という理由もあります。
精密機械メーカーの購買課を仕切る岡村課長(仮名・52歳)も、ひそかに良からぬ行動を繰り返していたといいます。
開発部に所属する森永さん(仮名・28歳)によると、岡村課長は新卒で入社し、最初の配属先である購買課から一度も異動したことがないそうです。
「私の仕事は主に新製品の開発なので、部材を準備するために購買課へ頻繁に足を運んでいました。岡村さんはいつも無口で、最初は気難しそうな印象でしたが、話すうちに打ち解けることができ、部材の仕入れのアドバイスにも乗ってもらっていました」(岡村さん、以下同)
試作開発などを行う上で購買課の存在は必要不可欠であり、そこを一手に仕切る岡村さんは周囲から一目置かれている存在です。そのわりに50代で課長止まりなので、営業や開発の花形部署より薄給だったと予想されます。
岡村さんはお昼時に納入業者を引き連れてランチによく出向いていました。
「ほぼ毎日じゃないですかね。おおむね午前中に納入業者と資材に関する打ち合わせを行っているようです。正午になると、決まって彼らを連れてゾロゾロと近くのレストランへ食事に行くのです。噂によると、食事代は全て業者持ちのようです。また、打ち合わせ業者が複数の場合は、ランチとティータイムに分けて応対しているそうです」
この光景はもう何十年も続いているので、周囲は何の違和感も感じていませんでした。
「実はこのランチ会、岡村さんが入社するかなり前から行われていたそうです。だから、今の社長も特に気に留めていないのだと思います」
購買課ひとすじ30年の課長
まるで“課長もうで”のようなランチ会
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愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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