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「阪神の査定」が甘かった時期も…“パワプロシリーズ”の能力査定を振り返る

パワプロは「野球ファンの裾野を広げた存在」

ペナントモードをオートで回すと、能力のわりに不思議と好成績を残す選手がいるが、これだけ膨大なデータを集めているため、ある程度のズレは仕方ない部分もあるだろう。 また、選手の査定結果が成績とかけ離れていた場合は、自分で実在選手を作成する楽しさも見出せると思っている。そういった凝り性でとことんやり尽くすタイプのユーザーは少なくない。 パワプロシリーズは、多くのプロ野球選手もプレーをしている。私自身も、野球のルールを知るきっかけはパワプロだった。 友人とプレーしたり、サクセスで選手を作成したり、理想のチームでペナントを回して監督気分を味わったりと、楽しみ方は無数に存在する。『キャプテン翼』がサッカー人気に寄与したように、間違いなくパワプロは野球ファンの裾野を広げた存在だ。 2022年には、イチロー氏とコラボレーションしたことが話題になったが、今年から大谷翔平が「KONAMI野球ゲームアンバサダー」に就任。30周年を迎えても、その人気に陰りは感じられない。 もちろん今回の記事のように、能力値について頭を悩ますのも楽しい時間である。まずは、自分なりの“査定基準”を設けてみることをお勧めしたい。 <TEXT/ゴジキ>
野球評論家・著作家。これまでに 『巨人軍解体新書』(光文社新書)・『アンチデータベースボール』(カンゼン)・『戦略で読む高校野球』(集英社新書)などを出版。「ゴジキの巨人軍解体新書」や「データで読む高校野球 2022」、「ゴジキの新・野球論」を過去に連載。週刊プレイボーイやスポーツ報知、女性セブンなどメディアの取材も多数。Yahoo!ニュース公式コメンテーターにも選出。日刊SPA!にて寄稿に携わる。Twitter:@godziki_55
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