「嫌われる上司の言動ランキング」1000人に聞いてみた。熱い言葉も若手には暑苦しいだけ?
「老害=高齢者」はもう古い。年齢に関係なしに、その予備軍たる「老害グレーゾーン」は職場にはびこっている。自分は果たして違うのか? 繰り広げられる無自覚な問題行動をリスト化した。
「老害」は、もはや高齢者が対象の言葉ではない――。
発端は放送作家・鈴木おさむ氏が、今年1月に発表した書籍『仕事の辞め方』だ。自身の経験を踏まえ、立場が偉いわけでも、高圧的な態度でもないが、確実に若い人たちの壁になる存在を“ソフト老害”という言葉で表現した。SNSでは、トレンド入りするなど、社会に増えているのがわかる。ソフト老害がもたらす影響とは? 人事コンサルタント・新田龍氏に聞いた。
「ソフト老害は、良かれとの思いの末に生まれた言動が多いため、周囲も気づきにくい。でも、放置すれば精神を病む退職者が増え、人手不足が深刻化し、会社の競争力も下がってしまいます。そうならないためにも、『ソフト老害とは何か』への理解が重要です」
若者論で知られる原田曜平氏はこう解説する。
「相手が不快に思う言動の幅は、年齢が下がるほど広がりつつあります。たとえ30代20代でも、下の世代にとってソフト老害になり得るのです」
ソフト老害には、総じて「『無知』『無自覚』『軽視』が共通している」と新田氏は指摘。以下のように3つに分類した。
「相手の問題や状況を十分に傾聴しない『無知』。昔と今とではすべての背景事情が違うことに気づかない『無自覚』、相手を気遣っているようで、自身の枠組みに当てはめる『軽視』が根底にあります」
そこで、それぞれの傾向を強く持つ「ソフト老害」を「楽天家型」「会社大好き型」「お世話焼き型」と3つに分類し、グレーゾーンな問題行動を、「ソフト老害指数」とともにリスト化した。あなたも言動を、間違えていませんか?
良かれとの思いで生まれる“ソフト老害”が会社を蝕む
ソフト老害は3つのタイプに分類できる
1
2
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ