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ラブホ清掃員が明かす、“卒業式”の日におばあちゃんが事務所で待機する意外な理由

高校時代の“初めてのアルバイト”もラブホが多い

ラブホ ラブホ街住民のあるあるだそうだが、初めてのアルバイトもラブホの場合が多い。前田さんもその1人だ。 「ラブホ街の住人は、ラブホで働いている人も多く、初めてバイトしたときの話題は未だに盛り上がります」  ある日、ラブホで働いていた幼馴染の母親から、「夏休みに手伝わない?」と誘われたのだという。  同級生や先生たちにバレたくないという前田さんの言葉に、「人にバレないように働くのが、ラブホの仕事の鉄則」と言われ、興味本位でラブホでのバイトを始めることに。

ラブホの部屋を掃除するのに“ドレスコード”があった!

「バイトするにあたって、“スーパーに買い物に行ける程度の服装とメイク”との指示がありました。『何でだろう』って思ったんですけど……」  仕事内容はベッドメイキングと部屋・風呂の掃除がメインで、2人1組で行われた。そして、6階建ての各階に掃除道具を入れる倉庫があった。 「各階に倉庫があるのは、掃除セットを持って移動する際に、お客さんと鉢合わせさせないためでした。毎回、ちょっとしたスリリングな探偵ごっこをしているような気分でしたね」  もちろん、ホテル内の移動中に客と遭遇しそうになったこともあるという。 「そういう場合は、あらかじめ把握している空き部屋に掃除道具と一緒に避難します。1人で乗ったエレベーターが別の階に停止することが分かったときは、付けているエプロンを外して隠します。客を装わなければならないんです」  いざ働いてみると、疑問に思っていた“スーパーに買い物に行ける程度の服装とメイク”というドレスコードが大いに役立ったという。 「もろに“清掃のバイトです”という服装の子がウロウロしていたら、お客さんたちは困りますよね。通勤時間2分、人目につかない仕事なので、すっぴんにジャージで仕事に来られるのを避けるために“ドレスコード”があったんです」
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行事の日に“おばあちゃん”が事務所で待機する理由
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