更新日:2024年03月12日 17:23
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「あそこが自宅なんだね」有名芸人の住所を“言いふらしそうな”タクシードライバーに注意した結果…

有名人と認識し、突然饒舌に…

「赤坂から15分くらいでその芸人さんのマンションに到着。先に降りてもらって自分の家に向かってもらったのですが、その道中にドライバーが『さっき乗っていたの、芸人の◯◯さんでしょ? わたし、ファンなんだよね』と話しかけてきた。芸人さんはマスクと帽子をかぶっていたのですが、車内で番組についての話をしていたので、正体がわかってしまったようです。当然素性を明かすわけにいかず、話をそらし続けていたんです。そうしたらドライバーは、『隠さなくたっていいじゃん! あそこが自宅なんだね』と……」 50代くらいの男性ドライバーだったそうですが、さすがに「失礼すぎる」と、車内でクレームを入れたそうです。 「『とんでもないマナー違反ですよ』と伝えたら、ドライバーは黙り込んでしまって。ただ、自分が降りる際に、『そんな怒らなくってもいいじゃない。◯◯の家のことは誰にも言わないから』という捨て台詞を吐きました。証拠を残すために、車内に掲示してあるドライバーの情報をスマホで撮影して保存。『あなたの会社に今回の件は報告しておきます』と話しタクシーを降りたんです」

土下座して許しを請い始める

散々なトラブルにあった田中さんでしたが、そのドライバーは驚きの行動に出たそうです。 「いきなり車から降りてきて、土下座。『会社には言わないでほしい。◯◯さんの事は絶対に口外しないので、許してほしい』と言うんです。とはいえ、自宅が特定されてしまったのは事実ですし、そんな都合が良い謝罪で許すわけにはいかない。翌日、タクシー会社に電話してドライバーの名前を告げたうえ、相談したんです。電話に出た営業部の社員は平謝りで、『直接謝罪に伺いたい』と申し出てくれた。ただ、あまりに大事になると面倒なので、ひとまずは『そのドライバーに厳重注意をしてくれ』とお願いして電話を切りました」 いまでもそのドライバーが個人情報を漏らしていないか心配が尽きないそうです。 「口が滑って迂闊な発言をするようなドライバーでしたから、乗せた客に芸人さんの住所を話す可能性もある。多くのタクシーが有名人を乗せる機会があるでしょうが、最低限のルールは守ってほしいというのが本音ですよ」 タレントが「家から少し離れた場所で降りる」なんて話も聞いたことがありますが、こんなところでも有名税を払わないといけないとは……。改めて、つくづく因果な商売だなと思った次第です。 <TEXT/高橋マナブ>
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている
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