不倫暴走する夫婦に巻き込まれる家族にとってはいい迷惑だが、それ以上に桃花さんが胸を痛めているのは不倫相手に対して。 「特にかわいそうなのが、龍弥君の不倫相手だった女の子たち。龍弥君は姑息だから、最初は独身のフリして口説いてるんですよ。それで“彼氏彼女”になって、相手の女の子がどっぷりハマッてしまった頃に、『実は嫁と子どもがいて……』ってカミングアウトするのが彼の手口なんです。彼女たちはもう龍弥君のことを本気で好きになってしまっているから、不倫とわかっていても後戻りできなくなって、離婚を迫って来るっていうのがパターン化していますね」 　はじめから相手が既婚者だと知っていて不倫したのならば自業自得でしょうが、龍弥さんが独身だと偽っていたのであれば、相手女性たちへの同情を禁じ得ません。 「本当に悲しい想いをさせて、とても心苦しくてつらいんですけど、龍弥君の不倫相手のひとりは妊娠してしまって堕胎手術を受けているし、また別の子は先の見えない不倫愛に疲れきってOD（オーバードーズ）して救急車で運ばれていました。そんな最悪な状況を作り出している人間が自分の義弟だなんて……」