しかも、桃花さんはこの夫婦にある疑念を抱いているそうで……。 「柚姫がべつの男と結婚したいから離婚するって言い出したのは2回あったし、龍弥君も妊娠させてしまった子とODしてしまった子とは一緒になりたいと言い出していたので、この夫婦は大きな離婚危機が4回もあったんですよ。……だけど最終的には毎回、『やっぱり私は龍弥が好きって気付いた』だとか、『なんだかんだで俺には柚姫しかいない』だとか言い出して、不倫相手をすっぱり振って元サヤに戻っているんです。これって、もはや悪質な“雨降って地固まるプレイ”なんじゃないかと思っていて」 　桃花さんは、不倫相手たちは柚姫さん・龍弥さん夫婦に利用されているだけなのかもしれないと考えているんだとか。 「たぶんこの夫婦は、本当にお互いのことがめちゃくちゃ好きなんだとは思います。でもどちらも恋愛体質だから、ずっと同じ相手を愛し続けるのは飽きちゃう。だからマンネリ解消のために刺激を求めて、不倫しているんじゃないかなと。本人たちは自覚もしてないと思いますが、トラブルを乗り越えて元サヤに戻る一連の流れを“大恋愛”だと思い込んでて、自分たちを恋愛ドラマの主人公みたいな感じで美化して、自己陶酔しているのかもしれません。 　恋愛ドラマって必ず、主人公を好きになるけど最後はフラれてしまう当て馬キャラが出てきますよね。柚姫と龍弥君は無自覚のうちに不倫相手たちを当て馬キャラに仕立てて、自分たち夫婦の恋愛ドラマを盛り上げるために都合よく利用しているんじゃないでしょうか……」 　桃花さんの考察が的を射ているとしたら、自分たちの恋愛感情を復活させるために、周囲の異性を不幸のどん底に突き落とす最低最悪の夫婦に思えます。 　ちなみに桃花さんは最近、龍弥さんから「相談したいことがあるから柚姫に内緒で、二人で飲みいかない？」と頻繁に誘われているそう。よもや次の不倫のターゲットとして自分が狙われているのではないかと悪寒が走り、本格的に妹夫婦と絶縁することを考えているんだとか。 ＜文／堺屋大地＞恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X（旧Twitter）：@SakaiyaDaichi