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佐久間宣行“ラジオが楽しくてしょうがない”と語るワケ「僕にしかできない話を大事にしていこうと思っています」

世に顔を出す前は、プロデューサーだとすら思われてなかった

 また、普通のサラリーマンだったのが、「権威」みたいな存在だと思われたりすることへの戸惑いもあるかもしれません。  M-1グランプリの舞台でウエストランドから「佐久間さ〜ん!」というワードが飛び出したり、YouTubeのチャンネル登録者数が150万人を超えたりすると、どうしても「なんか偉い立場のおっさん」みたいなイメージがついてきちゃうんですよね。  まあ、「佐久間さ〜ん!」については、戸惑いつつも得難い経験だったというか、しばらく話のネタには困らなかったんですけど(笑)。  それこそ、世に顔を出していなかったときは、現場でカンペを出しているから、プロデューサーだとすら思われていなかったんですよ。  タレントのマネージャーさんとかも、みんないっしょに番組をやっている女性プロデューサーと名刺交換していたくらいですから。

変わるときは変わるものだから、気にせず話していこう

 ラジオパーソナリティとしてのキャラクターというのも、あってないようなものだと思います。ラジオのために自分をつくっているわけではないですから。テンションの違いはありますけどね。  それこそ、シリアスめの仕事を頼まれて打ち合わせをしていたら、「(ラジオと違って)普段はけっこう暗いんですね」と言われたり。「あんなテンションでしゃべるわけねーだろう」っていう(笑)。  でも、基本的に無理してないので、葛藤というほどのものもないですし、ラクではありますね。  それに、ラジオをちゃんと聴いてくれている人は、僕の中身は変わっていないとわかってくれる。そう思えるから、ラジオはすごく大切な場所なんです。  幸い、家族もそういうイメージのひとり歩きに振り回されないくらいのリテラシーを持っているので、その点も助かっていて。妻は同じ業界の人間ですし、娘も僕がネットでイジられようが、誤解されようが、たいていゲラゲラ笑ってくれます。  とはいえ、やっぱり状況が変われば自分のキャラクターも変わっていくかもしれません。ただ、無理にキャラクターを守ろうとしなくても、長く聴いてくれているリスナーなら受け入れてくれるはず。  山ちゃん(山里亮太)だって、結婚してキャラクターが変わることを心配していたけど、そんなことないじゃないですか。変わるときは変わるものだから、気にせず話していこう、最近はそんな風に思えるようにもなりましたね。 語り/佐久間宣行 構成/日刊SPA!編集部
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