仕事

「パチンコ店のサクラ」で月40万円稼いだ44歳。怪しまれないために存在した“ルール”とは…

「爆裂機」が減ったことでサクラの需要がなくなり…

 ところが、武田さんはサクラの仕事を3年で辞めてしまう。00年代半ばに入ると、仕事の機会が激減してしまったためだ。 「それまで主流だった4号機と呼ばれる爆裂機が射幸性が高いとして規制が入り、大量出玉が期待できない機種に移行し、スロット人気が一時的に落ち込んだんです。次第に週2~3日、週1~2日と減ってしまい、そろそろ潮時かなと。人に胸張って言えるような仕事じゃないし、誰がどう見ても怪しいだけじゃないですか。もう20代半ばに差し掛かっていたし、そろそろちゃんとした仕事に就こうと思って辞めました。まあ、何度も万枚オーバーを達成できたし、半分ズルでもそういう経験ができたのはよかったですけどね」  ホール側が集客目的にサクラを起用していたとしてもこれはお客に対する重大な裏切り行為。その片棒を担いだ形となり、確かに人には言えないだろう。  倫理的には許されないが、それでもスロットで飯が食えていたのは事実。彼の中ではそんなに悪い思い出にはなっていないようだ。 <TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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