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不在時の部屋を“貸すだけ”で月3万円のバイト。寝室の床やベッドの上に“謎の毛”が何本も…

 近年は個人の自宅などを借りられるレンタルスペースのサービスが大盛況。生活感のある部屋をリーズナブルな料金で使えるとあって、ここ数年で利用者だけでなく業者の数も増えている。  しかも、貸す側にとっても仕事などで家を空ける時間帯に限定して提供することもできるため、ちょっとした小遣い稼ぎで自宅を登録する人も多いようだ。
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賃貸アパートをこっそりレンタルスペースとして登録

「ネットでそういうサービスがあることを知ったんです。登録料も必要なかったから仮に利用ゼロだったとしても損はしませんよね。だったらやらない手はないなと思って登録をしたんです」  そう語るのは、旅行会社に勤める桑田一平さん(仮名・33歳)。2018~19年の結婚前の約2年間、当時住んでいた都内の1DKアパートを提供していたそうだ。  ただし、本来なら賃貸物件は大家か管理会社の許可が必要の上、規約などで認めていない場合がほとんど。実際にはこっそり登録している人も多いと聞くが、彼も許可は一切取っていなかった。 「アパートの大家は祖父なんです。これが赤の他人なら退去処分もあり得ると思いますが、昔から祖父は自分に甘いので。今になって思えば相当舐めた考えでしたけど、最悪バレても謝れば許してもらえるかなって。幸い最後まで問題なども特に起きなかったため、今も本人は知らないですけどね(笑)」  一応、申し込み後に業者による審査が行われるが、数日で無事登録が完了したとのメールが届く。その後、業者のホームページ上には桑田さんが貸し出す自宅スペースの情報が公開されたという。

女性利用者を意識した部屋に

 都心というわけではなかったが、23区内で最寄り駅からも徒歩圏内。そんな立地の良さも手伝って、登録から半月後には最初の利用予約が入ったそうだ。 「もともと掃除はマメにするほうでしたけど、登録してからは以前にも増して念入りに行うようになりましたね。あと、ミニマリストってほどではないですが、もともとモノで溢れるような室内ではなかったですし、小奇麗な感じに見せる画像を載せたのでそれがよかったのかもしれません」  自分の部屋を誰が何の目的で借りたのかは、貸し主は把握していない。ただし、利用申し込みがあった日の晩に帰宅すると、女性のものと思われる長い髪の毛が落ちていることがたびたびあり、ネットリサーチでも女性の利用者が多いという情報を入手。そこで女性ウケの良さそうな部屋にするように心がけたとか。 「観葉植物を置いたり、カーテンやテーブルクロスを明るい色のものに替えるとかその程度ですけどね」
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ただ貸すだけで「平均月収3万円」
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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