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不在時の部屋を“貸すだけ”で月3万円のバイト。寝室の床やベッドの上に“謎の毛”が何本も…

ただ貸すだけで「平均月収3万円」

 また、動画配信者がスタジオ代わりに借りるケースも多いと知り、そういう人たちが使いやすいように部屋の模様替えも実施。それまでは3人掛けの長いソファーを部屋の真ん中に置き、後ろにあるキッチンなどが丸見えだったが壁際に移し、それに合わせて部屋のレイアウトをガラッと変更。さらに壁にあったカレンダーや時計、ダーツボードなども別の場所に移した。  その効果なのかは定かではないが利用者は少しずつ増え、月の平均収入は3万円。副業といっても労働しているわけではなく、部屋をただ貸しているだけ。掃除も日常的に行っているものと大差ないそうで、「自分の中では何もしてないのにお金が入る感覚」と話す。 「そこはアパートでも防音がしっかりしており、大声で喋る程度では苦情も来ません。そういうのも知っていたのでこっちも安心して貸せました。これで年間36万円ですから当時の月収よりも多い。結婚を機にアパートを出たのでレンタルスペースの登録も解除しましたが、もし独身のままだったら今も続けてたでしょうね。やめる理由なんてありませんから」

セクシービデオの撮影に自宅が使われた可能性も…

 だが、いくら納得のうえでも不在中に面識もない誰かが部屋に居るのは冷静に考えれば異常なこと。そこに対する抵抗感などはないのだろうか? 「正直、あまりないんですよね。妻はそういうのが絶対に受け入れられない人間で、『ウチで同じことやったら即離婚だから』って脅されてるのでやりませんけどね(苦笑)。けど、貸してた時に一度だけ寝室の床やベッドの上に謎の毛が何本も落ちていたことがあったんです。しかも、自分のものにしては少し短い気がするし、毛の質もなんか違うように感じたんですよね。ネット上には『セクシービデオの撮影でレンタルスペースがよく利用されている』なんて記事もありましたから。ウチでは何もなかったと信じたいですけど、そこは今でも心の中で引っかかってますね」  現在はどの業者もセクシービデオの撮影を禁止しているが、桑田さんが自宅を貸していたのは今ほどルールが厳しくなかったコロナ前のこと。実際に業界関係者からはそれを裏付けるような話を聞いたこともあり、こっそり撮影に使っていた可能性がないとは言い切れないだろう。  そこのリスクを踏まえてもほったらかし同然で副収入を得られるのは魅力。今はあまりヘンなことに使っているとは思わないが、必要以上に気にする性格の方には向いてなさそうだ。 <TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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