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月1500円のカラオケ店で寝泊まりする元会社員。奨学金返済で家賃が払えず…――大人気記事トップ10

住まいから追い出され…

 一度悪い方向に走りだした自転車はもう止められない。家賃の支払いすらままならなくなった彼は、なすすべもなく住まいから追い出されてしまった。 [令和版]負け組の衝撃「ホームレス生活はこれで約半年です。夏場は公園で野宿もかえって新鮮でしたが、冬になり初めて東京の寒さを実感しました。  今は月額室料1500円で利用し放題の某カラオケに寝泊まりしています。24時間営業の店舗もあり、毎回ワンドリンク代だけ取られますがネットカフェに泊まるより断然安い。個室に寝袋を持ち込んでいます。でも、こんな生活をいつまで続けるのか……考えただけで死にたくなります」  カラオケ店の迷惑にならないように滞在には気を使っていると高橋さんはいう。 「月額制カラオケは一日1回しか使えないし、店員の目も気になるので、24時間まるまるカラオケに滞在することはしてません。混雑時を避け昼に寝ることもあります。食事は大体、コンビニおにぎりですね」

奨学金という不本意な借金

 彼のように20~30代が奨学金の返済を滞納して貧困に陥るという問題があり、’18年より日本学生支援機構が「給付型奨学金制度」を本格的に開始した。しかし、高橋さんの世代にはまだ何も対策は施されず、結局は奨学金という不本意な借金を背負ったままで、今後も生きていかなくてはいけない。  20代の高橋さんのように、貧困は就職氷河期を経験した30代後半~40代中盤までのロスジェネ世代だけではなく、その下の世代までものみ込もうとしている。本来、国を支えるはずの20~40代を放置し続ければ、どうなるのかは、想像に難くない。近い将来、日本全体が「負け組」になることは間違いないか。 ※厚生労働省のホームページでは生活困窮者自立支援制度を紹介、市区町村の相談窓口を案内している <取材・文/週刊SPA!編集部>
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