虫が湧くゴミ屋敷、2年半伸ばした爪…40代引きこもり男性の苦しみ「ずっと自分なりに、もがき続けてきました」――仰天ニュース・大反響トップ10
反響の大きかった2023年の記事から選ばれたジャンル別トップ10。今回は集計の締切後に、実は大反響だった11月12月公開記事に注目。惜しくもトップ10入りを逃した記事を順不同で紹介!(集計期間は2023年11月~2024年1月。初公開2023年11月19日 記事は取材時の状況)
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貧困などで困窮しているのに“男性だから”と手を差しのべてもらえない男性が「弱者男性」と呼ばれている。先行き不安な時代が彼らを社会の隅に追いやったのか? 彼らが抱える“生きづらさ”の正体を突き止める。
’19年、政府は就職氷河期を「人生再設計第一世代」と命名。
これには「失政の責任転嫁だ」とする批判の声が多数上がったが、「ずっと自分なりに、もがき続けてきました」と再設計の苦しみを語るのは、就職氷河期世代の“限界ひきこもり”YouTuber、イエティさん(45歳)だ。
胸まで伸びた髪、部屋に溢れたゴミ袋から虫が湧くといった動画が話題となった。
「動画投稿を始めたのは’22年12月、父親が呼ぼうとした『引き出し屋(ひきこもり支援をうたい法外な費用を請求する事業者)』に抵抗するためでした。いざ部屋に踏み込まれた際の証拠にしておこうと考えたからです」
イエティさんが社会人となったのは’03年、まさに就職氷河期のピークだ。
「学生生活は割と充実していましたが就活は全滅。50社以上受けましたが、すべて不採用でした。唯一入社できたのが詐欺まがいの信販会社。過酷な労働状況と将来への焦りもあり、転職を試みるも、今度はリーマンショックで難航しました。当時、年越し派遣村の映像を見て『これは他人事じゃない』と思ったのをよく覚えています」
その後、なんとか不動産業界に転身したが不遇は続く。
「たどり着いたのは薄給のやりがい搾取やパワハラが横行するブラック企業ばかり。入社前に提示された月給も噓だった。それまでは『30代で結婚して、一家を養う』といった“まっとうな生活”を思い描いていましたが、結婚はおろか女性にも縁遠くなりました。どんなに過重労働でも『男たるもの努力で乗り切らなければ』という思い込みもありました。しかし、最終的には睡眠時間3時間、38連勤の末、精神疾患に陥って現在に至ります」
引き出し屋に抵抗するため動画投稿を開始
就職氷河期に50社以上受けるもすべて不採用
不動産業界に転身したが不遇は続く
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