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板垣あずさ、元セクシー女優の母として。「傷つくかな、と考えることもあるけど」

2007年11月、一人のグラビアアイドルが華々しくAVデビューを飾った。元・芸能人のセクシー女優として人気を博した板垣あずささんは、約5年の現役生活の後にAVを引退し、タレントとして活動を続けている。
板垣あずさ

元セクシー女優で現在はタレントの板垣あずささん

彼女は現在、一児の母であることを公表しており、セクシー女優としてAVに出演していた“過去”も、母として子どもを育てている“今”も、世間に隠すことはない。 とはいえ、AVに出演する多くの女性が“普通の女の子としての幸せは諦めなければいけないのかな?”という将来の不安を抱えているのも事実である。そんななかで、板垣さんのインタビューからセクシー女優引退後の人生、一人の母親としての“生き方”が見えてくるかもしれない。

AVに出演したら「完全に“裏の世界の住人”になると思っていた」

——2004年に『週刊ヤングジャンプ』主催の制コレにノミネートされ、翌年よりグラビアアイドルとして活躍。その後、どのような経緯でAVデビューすることになったのでしょうか? 「実際に『AVやってみない?』と声が掛かったのは、すでにアイドルを辞めた後のことで、ちょうど東京のキャバクラで働いていた時期ですね。 これは売れないアイドルあるあるなんですけど、仕事がある時だけ地元の新潟から通いで東京に来ていたんですよ(笑)」 ——AV出演に対して抵抗感はありませんでしたか? 「普通にありましたよ。私はその頃はセクシー女優がそんなにメジャーな存在だとは知らなかったんです。完全に“裏の世界の住人”になると思っていました。 親には勘当され、親戚にも二度と会うこともなく、恋愛も結婚もできず、“普通の女の子としての幸せは一切諦める覚悟”まであったくらいです」 ——そこまで思い詰めていて、逆によくデビューの意思を固められましたね。 「ぶっちゃけ、決意するのを急かされていたんです(笑)。話が出た時にはすでに『18歳デビュー』と銘打てるかどうかギリギリの時期だったんですよね。 それに、モデルみたいな仕事に対する憧れはあったし、自分自身ができることが他になかったのも正直なところです。まあ、何もしないでいるよりはいいかな、という感覚でした」

突然の引退時、すでに妊娠5ヶ月「産まないという選択肢はなかった」

板垣あずさ——デビュー後は順調に人気セクシー女優の道を歩んでいきましたよね。 「ただ、現場に対してはめちゃくちゃ反抗していましたよ。なにしろ水着のグラビアだと思って行ってみたらヌード撮影だったり、『聞いてないんだけど』ってことが次々に降りかかってくるから。 私はデビューするとなっても、まだAV=真っ黒なケースに入って売られているDVDという怪しさ満点のイメージしか持っていなくて。作品ができあがってみたらパッケージに顔は載ってるし何だかキラキラだし、その挙句にもともと『レンタルはNG』と言ってあったのに、わざわざレンタルDVDの会社の偉い人が挨拶に来たりして、私としては『なんで!?』って気持ちでした」 ——それって、今の時代では完全にアウトなやつでは……。 「17年前の話ですからね。当時は契約書がなくて、すべてが口約束なわけです。レンタルについては当時在籍していた事務所のマネージャーが完全に私にウソをついて、メーカー側に勝手にOKを出していたと後に知りました」 ——2010年に一度AV引退を表明し、2012年に復帰。しかし2015年頃に、再び突然の引退をしていますね。もしやこの時……? 「お察しの通り、妊娠していました。子どもができていることを知らずに撮影現場にも行っていました。すでに5ヵ月くらいだと判明したと同時に、仕事は全てバラシ(キャンセル)にしてもらっています」 ——その時点で産むことは決めていたのですね。 「産まないという選択肢は考えませんでした。周りからは『今の状況では無理だ』と言われましたよ。でも、もしこの子を産まなかったとしても、AVはもう辞める気でいました。 とはいえ、そうしたら私は、上京したての頃のように何もない人間になってしまう……。またからっぽになることだけは、どうしてもイヤだったんです」 ——少し踏み入った話になりますが、お子さんの父親は? 「妊娠したことは話しましたが、相手はただ困っているだけでした。二ヶ月くらいの間、籍を入れるとか養育費だとかで揉めて、私の方が『もういいわ!』ってなったんです。 私はもう忘れます。あなたはこれまで通り、好きに生きてくださいって。認知もさせていません」 ——その方とは、もう連絡もとっていないのでしょうか。 「連絡できる状態にはしてありますが、私の方に気持ちがなさすぎて、子どもと会わせる時間も無駄だと感じるようになってしまって……。結果として、母子二人で楽しくやってこれたので、これで良かったのだと思っています」
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私はものすごく恵まれているシンママ
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