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「ママとランチへ行くので!」上司の誘いを断った“お嬢様新入社員”がまさかの救世主になるまで――大人気記事・驚きの新入社員トップ10

会社の業績が低迷して退職者も

 そんななか、ここ数年は堅実な売り上げをあげていた宮田さんの会社ですが、昨今は業績が低迷してきたといいます。 「予測はしていたのですが、やはり販路の減少と、少子化の影響が深刻になってきているんです。なりふり構わず営業を強化するように指示しているのですが、なかなか回復の糸口は見えぬままで……。販路拡大に向けて、全国の教育期間を地道に回ろうという意見も出たほどです」  急にタイトになった業務に限界を感じた新入社員の男性が辞表を出したほど、社内の緊迫度合いも高まっていたそうです。 「正直、新入社員の辞職はショックでした。統括する立場として責任を感じます。これ以上の退職者を出さぬよう、若い社員たちへのケアを心がけるようにしました

お姫様が会社の救世主に

職場 そんなある日、お嬢様社員のMさんが部長室の扉をノックしてきたといいます。 「彼女は開口一番『実は私の母親は郷里で学校法人を経営しているんです。幼稚園から大学まではもちろん、調理学校なども展開しています』と話してくれたんです。冗談抜きでMさんが女神のように見えたのを覚えています。早速プロジェクトチームを作りMさんとともに交渉に入りました」  その日以降、例外的に会社の車寄せまでMさんの送迎車が入ることを許可。さらにMさんの母親もプロジェクトチームに加わったそうです。 「まさかこんな展開になるとは思ってもみませんでした。ランチ会を拒否された時は、先が思いやられましたが、会社の苦境も乗り越えられそうです。まさかその“ママ”絡みで、思わぬ得意先が生まれそうで期待しています」  結局、Mさんの頑張りもあり、母親の郷里の学校法人で高評価を上げ、近隣の姉妹機関にも販路が広がったそうです。   <TEXT/ベルクちゃん>
愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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