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2024年春ドラマ17本「3分で観たいドラマがわかる」ガイド。ベテランテレビ記者が解説

《テレビ東京》

ダブルチート 偽りの警官 Season1』(金曜午後8時、26日スタート)主演・向井理(42)、脚本・吉田康弘氏(TBS『コウノドリ』第2シリーズ)ほか。

番組公式HPより

 警察官・多家良啓介(向井)は交番勤務の真面目な警官。住民から頼られていた。しかし、裏の顔がある。かつては知能犯を取り締まる捜査2課の敏腕刑事で、今は法では裁けない詐欺師たちに制裁を加えていた。ドラマ制作において定評のあるWOWOWとの共同制作。☆☆

《フジテレビ》

366日』(月曜午後9時、6日スタート)主演・広瀬アリス(29)、脚本・清水友佳子氏(日本テレビ『リバーサルオーケストラ』)

番組公式HPより

 28歳の雪平明日香(広瀬)は、卒業した高校が廃校になるため、元同級生らと母校を訪れる。その場で高校時代の片思いの相手・水野遥斗(眞栄田郷敦)と再会した。2人で話したところ、実は遥斗も明日香が好きだったことが分かり、晴れて交際が始まる。ところが、遥斗が不測の事態に襲われ、意識不明の重体になってしまう。意識が戻らない遥斗。恋の行方は? 清水氏が紡ぐストーリーに力がありそう。☆☆ 『アンメット-ある脳外科医の日記-』(月曜午後10時、15日スタート)主演・杉咲花(26)、脚本・篠﨑絵里子氏(NHK『紙の月』)  川内ミヤビ(杉咲花)は将来を嘱望された脳外科医だったが、1年半前、事故で脳を損傷し、 過去2年間の記憶を失う。新しい記憶も1日以上留めておくことが出来ない。医師を続けることが出来るのか。制作は関西テレビ。演技派の杉咲が葛藤する医師をどう演じるかに注目。☆☆ 『ブルーモーメント』(水曜午後10時、24日スタート)主演・山下智久(38)、脚本・浜田秀哉氏(フジ『イチケイのカラス』)  舞台は内閣府直属のSDM本部(特別災害対策本部)。自然災害から人命を守るために立ち上げられた組織だ。リーダー格は晴原柑九朗(山下智久)。気象学の天才である。お仕事ドラマは無数にあるが、新鮮な設定だ。山下にとって5年ぶりの民放主演作。☆☆☆ 『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(木曜午後10時、11日スタート)主演・赤楚衛二(30)、脚本・藤野良太、脚本は新鋭の伊藤忍氏ほか。  天堂海斗(赤楚)は巨大病院の理事長(光石研)の息子だが、汚い部分のある病院と父親を嫌い、出版社で働いていた。しかし、父親が倒れたため、海斗は病院へ。そこで病院経営への参加を持ち掛けられる。海斗は拒むが、意思は通せそうにない。権力闘争ドラマ。☆☆ 『イップス』(金曜午後9時、12日スタート)主演・篠原涼子(50)、バカリズム(48)、脚本・オークラ氏(日テレ『となりのナースエイド』)ほか。  作品が書けなくなったミステリー作家・黒羽ミコ(篠原)と、事件の謎が解けなくなった警視庁捜査1課刑事の森野徹(バカリズム)が出会い、バディを組むことに。2人で難事件に立ち向かう。米国ドラマ風のミステリーコメディになりそう。☆☆
放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員
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