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「もうアイツをここによこすな!」東大卒の新入社員が取引先から“出禁”になった衝撃の一言

③親から「休みます」と電話がかかってくる

電話東大出身者の中には中学受験の経験者が多い。中学受験は親との二人三脚で乗り切るものだ。そのせいか東大の入学式や卒業式には、親の姿も多い。 「ある日、出社すると、俺宛に1本の電話が入りました。聞きなれない女性の声で、誰だろうと思っていると『〇〇の母です』とのことで、驚きました。何か事故に巻き込まれたんじゃないのかと、不安になりましたよ」 通常この手の連絡は、次課長が対応する。しかし課長はまだ出勤していなかったので、Aさんが対応することにした。「どうしましたか?」と聞くと「本日、〇〇は体調が悪いためお休みします」と母親は続けたそうだ。 後日、彼に「学校じゃないんだから、自分で電話をかけてこい」と指摘したら、あまり腑に落ちていない表情を浮かべていたとのことだった。

次課長が早慶出身者だと、失敗を拡散されてしまう!?

メガバンクでは東大以上に早慶出身者が多い。次課長が東大落ちの早慶卒だった場合、東大卒の新人にとって一気にハードモードになることがある。上司の東大に対するコンプレックスから、ただでさえ高い彼らへの期待度が、さらに上がってしまうからだ。 そんな次課長は東大卒の新人がヘマをすると「あいつ東大の癖に、こんなことしたんだよ」と拡散しがちだ。筆者も東大卒の新人の噂を、よく耳にした。ただの僻みに感じるものもあれば「それは本当に非常識な行動ですね」と純粋に驚くものもあった。 ちなみに今回ご紹介した新人は、顧客接点がない本部へ異動となった。頭は使うがコミュニケーション力は不要なので、のびのびと仕事をしているらしい。環境によってはまったく仕事ができない人材も、適材適所がうまくいけば、会社にとって資産になるのかもしれない。 <文/綾部まと>
ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother
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