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「初任給15万、飲み会は強制参加」…入社3か月で辞めた新入社員が絶望した“劣悪な環境”

「飲み会に参加しなきゃ死刑」と言われる

 金銭面に加えて退職を後押ししたのが、旧態依然とした飲み会文化。研修期間を除くと筆者が参加した飲み会は計2回で、内訳は筆者を含めた「新入社員の歓迎会」と転職が決まった人を送り出す「送別会」だった。  歓迎会では一発ギャグをやることを命じられた。筆者の同期には女性もいたが体育会系の色合いが濃く、そういった“楽しい無茶振り”は男性の仕事。当然滑ったが、それ以上に道化を演じさせられたことに心底悔しさを覚えた。今でもしっかりトラウマとして残っている。  ただ、送別会では何事もなかったが、ただただつまらない時間を過ごすのみ。そこで「二度と会社の飲み会には参加しない」という決意を固める。そして、3回目の飲み会が開催されるとなった時には、強い意志を持って不参加を表明することに。ただ、後日男性の先輩から飲み会に参加しなかったことを咎められ、「男は飲み会に参加しなきゃ死刑だから」と吐き捨てられた。一発ギャグの件と同様、女性の同期には飲み会参加を強制していない。男性という理由だけで理不尽を何度も経験させられたことに憤りを覚え、勢いそのままに退職した。  ちなみに、その会社は今でも当時と同じような求人を出しており、その内容を見る限り有料研修は継続している様子。ボディケアの仕事自体は楽しくやりがいもあり、同僚の中には優しい先輩も少なくなかった。とはいえ、世間知らずの若者が搾取され続けるだけの環境に思える。似たような職場で働く人がいたとしたら、一度自分のキャリアについてしっかり考えてほしい。 <TEXT/望月悠木>
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki
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