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「詰めが甘かったですね」転職エージェントとの密会が上司にバレていた新入社員の末路

脳裏をよぎった“転職”

退職届 翌日も取材現場に駆り出された佐藤さんは、昼休みを一人でとることにしました。 「いつもは、先輩と一緒に弁当を買ったり、定食屋に行ったりするのですが、その日は誰とも一緒にいたくなくって、取材先の近くにあった公園で昼食をとりました。食べ終わってから、まだ時間に余裕があったのでスマホを見ていたら『新入社員のいきなり転職!』という記事が目に止まりました。その記事を読み終えた時、自分の脳裏に『転職』という2文字が浮かんできました」  佐藤さんは、これまで考えてもみなかった身の振り方を意識し始めたといいます。どうにかしたい状況だったため、すぐに業界で有名な転職エージェントにコンタクトを取ります。

秘密裏に転職エージェントと接触

  「自分の状況を説明すれば、すぐに面談を提案してくれたので、昼休みに会社から少し離れた喫茶店で会うことになりました。担当の方は非常に親身になって私の話を聞いてくれて、早速複数の転職先候補を提案してくれました。正直、相談がメインだったので、少し驚きました」  その後も、同じ喫茶店で数回、転職エージェントと会った佐藤さん。どうやら、とても好条件な転職先を提案されたようで、かなり前向きな気持ちになっていました。もしかしたら理想的な転職ができるかもしれない。そう思っていた矢先、まさかのダブルショックが訪れました。 「非常に前向きな気持ちで、心の準備も万端だったのですが、転職エージェントから連絡があり、予定していた転職先で不祥事が発生したようで、一時保留という知らせを受けました。また振り出しに戻ったと思った直後、今度は自分以外の同期たちが、新規プロジェクトの立ち上げメンバーに選ばれたという情報を耳にしました」
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予想外の事態で立場がなくなる
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愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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