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「ガラケーの使い方が分からない…」スマホ世代の新入社員が訪問先で“やらかした”大騒動

ガラケーでメールが打てない

 内山さんは、先輩の言う通りに業務完了のメールを送るため、カバンに忍ばせておいたガラケーを取り出しました。しかし――。 「携帯の使い方が全く分かりませんでした。かなり年季の入った端末だったので、ボタンの文字もところどころ見えにくくなっていて……。ようやく手当たり次第にボタンを押していると電源が入ったんです。起動にこれだけ苦労したので、メールの打ち込みなんて気が遠くなるような気がしました」  訪問先の近所にある公園のベンチでガラケーと格闘。1時間経過しても無理だったので、自分のスマホで連絡しようとしたのですが、なんとバッテリー切れ。 「先輩には『携帯電話で連絡して』と言われていたので、起動しないスマホは諦めて、再び公園のベンチでガラケーを触り始めたんです

終電時刻も迫る大騒動に発展

上司 部下 依然としてメールを送ることができない内山さん。生真面目な性格からか、とにかく指示通りガラケーから完了報告を送ることだけで頭はいっぱいだったそうです。一方、緊急案件を片付けて帰社した先輩は、まだ完了メールが届いていないことに驚き、スマホに連絡を入れますが全くつながりません。 「公園に何時間いたでしょうか。心のどこかで『ここから歩いて帰ったら何時間かかるかな』なんて思いながらガラケーを眺めていたら、公園の前に1台の車が停車し、中から先輩が出てきました。先輩は『おまえ何やってるんだ。ガラケーの使い方が分からなかったらスマホでも公衆電話でもいいから、まずは一報入れろよ』と怒り口調。注意されたのですが、それよりも、僕が延々とガラケーと格闘していたことに驚きを隠せないようでした」  先輩は、ひとまず事務所に無事確保の連絡を入れ、少しあきれた様子で内山さんを乗せて事務所に向かいました。今回のことを受けて、先輩の提案もあり、社用の携帯電話は全てスマートフォンに置き換えることになったそうです。 <TEXT/ベルクちゃん>
愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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