仕事

元ホテルマンが「プロ野球選手宿泊」の裏側を暴露。深夜に出待ちして奇声を上げる“迷惑ファン”も…<漫画>

ホテルマンが迷惑ファンに注意しにくい理由

ホテルマン サイン色紙などを持ち、深夜に選手を待ち構えているファンは「いつも決まったメンバーでした」と語るS氏。選手本人から注意を促されても、ホテルマンはなかなか口出しできない事情があるという。 「宿泊していない人が敷地内に侵入してきているのなら注意できますし、なんなら不法侵入として警察に通報できるのですが……。そうでない場合は難しいですね。宿泊している場合は、同じくお客さんであることは変わらないので、変に注意するとクレームになることもありますから……。以前、宿泊していた一般客の親子がホテルのロビーで選手を見つけて、父親が『息子と写真撮ってもらっていいですか?』とお願いしていたのを見たことがありました。これも宿泊客である以上は不法侵入ではないので、ホテル側としては注意しづらかったですね。そのとき、嫌な顔ひとつせず写真を撮っている選手を見て、なんだか申し訳ない気持ちになったのを覚えています」

深夜に奇声を上げるファンも

 迷惑ファンに対して、ホテルマンはなかなか注意しづらいようだが、それでもさすがに注意したファンがいたという。 「基本的にバスでホテルに来るのですが、ナイターの試合終わりで到着したバスから降りてくる選手たちに対して黄色い声援を上げている4〜5人の女性ファンがいたことがありました。夜遅いということもあって、これはさすがに注意しましたね。『ここにいられると迷惑になりますので、他の場所に移動していただけませんか?』と。それに対して、『あっ、はーい』と返事をして、少し静かにはなったものの、結局最後まで選手がホテルに入っていくのを見守っていました。スター選手が多い球団が泊まるときはこういったことが多くて、特に大変だった覚えがあります」
次のページ
プロ野球選手がホテルに持ち込む特殊なモノ
1
2
3
愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 Twitter @hashimotosan84


記事一覧へ
おすすめ記事