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元ラブホ従業員が明かす裏話。相次ぐ備品の盗難に「持ち帰ると恥ずかしくなる」対策とは?

小さなものから大きなものまで盗まれる

ホテルの電話機 コスプレ衣装もそうだが、ラブホではたびたび備品を盗まれるという。 「私は、旅館やホテルを利用したときは、アメニティ以外の備品は持ち帰ったことがありません。それは、持ち帰られるホテル側の苦労を知っているからです」  洗面所のコップ、部屋のハンガー、アメニティグッズから、枕やシーツと布団の間に敷くラバーシーツまで。 「不倫相手など、来てはいけない人と利用するお客様のことを考えて、無香料のシャンプーやリンスを用意しています。その持ち帰り率が高かったですね。ネットで購入可能なので……と言いたかったです。また、ラバーシーツも人気で、結構暴れちゃうタイプの人が『いいなぁ』って思われるんでしょうね。ちなみに、こちらもネット購入できます。“介護用品”で検索してください」

盗難頻度の高い備品にはホテル名を記入

 備品が盗難されることに対して、オーナーは対策を考えたという。シャンプーやコンディショナーは、壁に取りつけるタイプのディスペンサーにし、ハンガーはポールから外れないタイプにするなど工夫していたと、前田さんは話す。さらには……。 「カップは一新して、“ラブホテルA”とホテル名を入れました。これは、持ち帰ると恥ずかしくなるからなのか被害は減りました」  ラバーシーツには、“持ち帰り厳禁”と“ホテル名”を、パートやアルバイトの人たちで手書きしたとのこと。前田さんは「持ちものには名前を書くのが、落としものにも盗難にも効果があるのかもしれない」と納得の様子だった。  以前は備品としてハンドマッサージャーも置いていたそうだが、毎回と言っていいほど同じマニアの客が持ち帰っていたことがわかり、止めたという。ハンドマッサージャーは現在、各部屋の販売ボックス(ミニコンビニと呼ばれている)にて販売中なんだとか。 <取材・文/資産もとお>
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