恋愛・結婚

「付き合う=カラダの関係」がムリな女性たち――「恋愛はしたい」のにナゼ?

「付き合う=カラダの関係」は平成まで

すれ違う男女の価値観 確かに平成までの感覚なら、当然のように「付き合う=カラダの関係」と認識されていました。が、価値観の多様化が進む令和の現代において、性行為をしない恋人関係があってもいいでしょう。  ただ、「付き合っても性行為しなくてもいい」という価値観も尊重されるべきですが、やはり「付き合う=カラダの関係」という価値観を持つ男性のほうが多数派なのは事実ですし、こちらの価値観も尊重されるべきなのです。  性行為は性欲を満たすだけのものではなく、愛情表現としての意味合いも強いですし、相手に特別感を与えられるという要素もあります。言わずもがな、結婚して子を授かりたいのであれば必要な行為でもあります。  ですから、性行為なしでもかまわないという同じ価値観の相手と相思相愛になれるのがベストですが、少数派のため確率的に巡り合える可能性は低くなり、おのずと恋愛成就率が下がってしまうことは受け入れる必要があります。  まあそういう低確率の恋愛に、自身の貴重な時間と労力を費やすことに疑問を感じるということでしょうから、恋愛離れが進んでしまうのも頷けるわけです。

価値観を変えてでも一緒にいたいと思わせられればOK

 しかし、「付き合っても性行為しなくてもいい」という価値観の女性は、必ずしも同じ価値観の人を見つけないといけないわけでもありません。 「付き合う=カラダの関係」という価値観の男性と付き合っても、性行為をさせずに、それでいて相手の男性に満足感を与えられればいいわけです。  これが先ほどの後者の、性行為以外の“価値”を提供できていないことがダメだとする主張に合致するところ。「付き合う=カラダの関係」と考えている男性がたとえ性行為できなくても、自らの価値観を変えてでも一緒にいたい女だと思わせられればOKなわけです。  けっきょくのところ男女間のパワーバランスの問題で、追いかけているほうより追われているほうの力(=主導権)が強くなるもの。両者の価値観が違っても自分がパワーバランスで勝っていれば、相手の価値観を捻じ曲げさせることができるようになるわけです。
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相手の価値観を変えようとするのは悪か?
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恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi

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