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新NISA「成長投資枠」で買われている人気銘柄の特徴とは?

「値上がり益」を狙った個別株投資

 続いて二つ目の特徴が「値上がり益狙い」だ。 「例えば4位の三菱商事や7位のトヨタ自動車は大型株で年初からよく上昇していましたし、配当利回りも2%以上あり、人気なのも納得です。  16位のENEOSホールディングスも配当利回りが約3%と高いだけでなく、脱炭素などのテーマもあり成長期待は高い。近年上昇トレンドが続いていて、長期で保有したい銘柄です。  23位のあおぞら銀行は大幅な赤字を発表し、大暴落しました。大きく下がったらからこそ、そこからの反発・値上がり狙いの買いも入ったのだと考えられます」  長期の積立だけでなく、新NISAの成長投資枠では臨機応変な売買にも向いている。値上がり益を狙った個別株もよく買われていることがデータからもわかる。

NISAでも株主優待はもらえる

 そして三つ目の特徴として福島さんが注目するのが、「株主優待狙い」だ。NISAで買った銘柄も、当然株主優待がもらえる。 「18位のイオンモール、19位のイオン、28位のオリエンタルランドなどは株主優待狙いだと思われます。国内上場企業の約4割、1500社ほどが株主優待を実施しています。人気の株主優待を提供する企業は、株価も底堅く、長期で保有するのに向いています。まさにNISA向きな銘柄と言えます」  新NISAでは積立投資を中心にしながら、成長投資枠をうまく使って高配当や値上がり益、株主優待が期待される銘柄に投資をし、市場平均以上のパフォーマンスを目指してみるのもいいだろう。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
(ふくしま・ただし)マネックス証券、マネックス・ユニバーシティ室長。日本テクニカルアナリスト協会国際認定テクニカルアナリスト。金融リテラシー向上のための教育活動に従事。テレビ、ラジオのほか、雑誌やWebでコラムを執筆。著書に『1時間でマスター!マンガと図解でわかる 新NISAの教科書』(扶桑社)、『勝ってる投資家はみんな知っている チャート分析』シリーズ(扶桑社)がある。

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