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大手弁当チェーン3社の「幕の内弁当」コスパがいいのは?食べ比べてわかった“三者三様の違い”

オリジン弁当の幕の内弁当は500円台

 最後は、オリジン弁当「彩り幕の内弁当 538円(税込)」
オリジン弁当

オリジン弁当「彩り幕の内弁当 538円(税込)」

 ほか2社と比べ、110円強も安い設定となっています。しかしそのぶん量は控えめで、熱量は648キロカロリー。エビフライに野菜の天ぷら、野菜の煮物などが少しずつ、まさに彩りよく盛られ、3社の中では最もオーソドックスな幕の内弁当に近いと言えそうです。実食!  筆者の自宅まで持ち帰りに30分ほど要したのですが、それでも揚げ物の衣はサクサクをキープ。唐揚げは生姜とニンニクの下味がしっかりと付いており、鶏肉も身が詰まっていて特に美味しいと感じました。
オリジン弁当

鶏肉にはしっかりと身が詰まっています

 揚げ物以外にも、いんげんのごま和えやきんぴらごぼう、玉子焼き、シュウマイなどおかずが充実しているのも魅力。どれも味付けがちょうどよく、付属の減塩醤油とウスターソースをかけなくても楽しめました。  どちらかというと野菜中心で、ご飯も少なめなのですが、それでも食べごたえはあると感じました。幕の内弁当に、「オーソドックスかつ、コスパの良さ」を求める方にはうってつけでしょう。

「最もコスパが良い」と感じた弁当は?

 筆者の食べ比べ記事では、いつもは最後に個人的な推しを発表するのですが、今回はどれも内容・値段ともに違いすぎて、甲乙つけがたい結果に。強いて言うなら、“オリジン弁当”が、量抑えめで安価な割に満足度が高く、「最もコスパが良い」と感じました。「ボリュームと食べごたえ」を重視するなら“ほっともっと”、「野菜がたっぷり摂れて夏バテ気味でも食べやすい」のは“ほっかほっか亭”といったところでしょう。  今回の調査で、弁当チェーンの多様さを改めて目の当たりにしました。いつもと違う弁当店に訪れてみると、「こんなにも違うのか!」という発見が、きっとあるはずですよ。 文/川瀬章太
フリーライター。神戸・大阪の編プロに8年勤務し、グルメ・街ネタ誌や飲食業界誌などを手がける。取材経験は1500件以上。某純文学新人賞の最終選考に3度残ったことがある。現在はWEBサイト「LIQLOG」などで、ビギナーにやさしいお酒の基礎知識や取材記事を執筆中
X(旧Twitter):@kawase_syota
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