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ラブホ従業員が見た「ラブホ前での男女の攻防」。女性から“おねだり”するパターンも…

 さまざまな事情を抱えた人たちが利用するラブホテル。一般的には、ドキドキ、ワクワクしながら、ときにはソワソワと向かう場所だ。  実家がラブホ街にあり、学生時代はラブホで清掃員のアルバイトをしていた前田裕子さん(仮名・20代)。今回は、ラブホの前で繰り広げられる「誘い方」にまつわる話や、意外と知られていないポイントカード事情を教えてくれた。

駐車場の車から降りてこなかったら“女性が嫌がっている証拠”

ラブホテル 料金表

※写真はイメージです。以下同

 現在は一般企業に勤める前田さんだが、ある日、同僚たちと「ラブホへの誘い方」についての会話で盛り上がったという。 「ちょっと休憩して行かない?」 「そろそろいいよね?」 「……(無言)」  などなど、同僚たちはそれぞれに誘い方があったそうだが、前田さんは、学生時代のバイト先で“男女のやり取り”を直接見てしまうことがあった。そのなかで、ラブホの前まで来たにもかかわらず、断られてしまうケースもあったとか……。 「じつは、なかば強引に車でラブホに入ってくる人は多いんです。車が入った音はするのですが、なかなか降りてこないときは、“ラブホに入りたくない女性が、座席から動かなくなっている”ことがあります」  そんなときは、駐車場を掃除するふりをして様子を見に行くという。 「『じゃあ降りろよ!』と逆ギレした男性に対して、女性は笑顔で車を降り、渾身の力で助手席のドアをバーンと閉めてこちらに『すみません。駅に行くにはどうすればよいですか?』って」  このエピソードは、今でも伝説のように語り継がれているそうだ。一方の残された男性は、ラブホの従業員に気づいてからはバツが悪そうにタバコを吸い、出て行ったとのこと。

女性からラブホを“おねだり”するパターンも…

「車といえば、2台で別々にくるカップルもいます。大概がショート利用で、出るときは時間差をつかうので、パートの間では『もしかして不倫?』と盛り上がるんです」  そんななか、バイトを終え、自宅のあるラブホ街で遭遇したカップルが印象深かったそうだ。 「お願い! お願いだから、ちょっとだけ!」 「“何をちょっとだけ?”と、心のなかでツッコミを入れちゃいましたが、これが男性から女性に懇願するパターンですね」  ほかにも、「じゃあ、背中、背中がかゆいから、部屋でかいて!」という不思議な誘い文句も聞いたことがあると、前田さんは教えてくれた。ちなみに、背中がかゆいのは女性で、ホテルの入り口で男性に“おねだり”していたようだ。
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意外と知られていないラブホのポイントカード
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