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「スカートの下でフラッシュが…」元CAが機内で盗撮被害に。先輩に報告した結果…

深々と礼をした瞬間にスカートの中を…

キャビンアテンダント

写真はイメージです

 決定的なことが起こったのは、目的地に着陸し、筆者が通路を歩くお客様に向かって見送りの礼をしていた時のこと。お子様連れのお客様に向かって深々と礼をしたその時、制服のスカートの下あたりでフラッシュが光ったのだ。 (えっ……うそ。もしかして、スカートの中を撮られた?)との疑念をいだいたが、次々と出口に向かっていく他のお客様に対しての御礼をストップして、男性に「スカートの中を撮りましたよね?」と確認する勇気はない。  当の男性は、満面の笑みでカメラを高々と掲げた。そして私に対して「最高のお土産をありがとう!」と言い残して、去っていったのだ。

先輩CAに被害を報告すると…

 あまりのショックに、お客様が降機後、先輩CAに事の顛末を報告した。 「先輩、完全に撮られました。スカートの下でフラッシュが光ったんです」  半泣きになって訴えたが、「シャッター音が響いた」「フラッシュが光った」だけでは、どうすることもできないとのこと。それよりも、次のフライト時間が迫っているから早急に準備をしてほしいとの言葉が返されるのみだった。  次便では、とあるプロ野球選手一同が乗り込んできて、キャビンは明るさと賑わいで一変したため、暗い気持ちがいくぶんか軽くなったのを覚えている。  ただ、明らかに盗撮をされた悔しさと怒りは、今もふとした時に湧き上がってくる。迷惑客を通り越した「盗撮の犯罪者」といえる男性は、あの写真を一体どうするつもりだろう。考えただけで身の毛がよだつ。  機内の迷惑行為はもちろん、盗撮の被害者が増えないことを祈るばかりだ。 文/蒼井凜花
元CAの作家。日系CA、オスカープロモーション所属のモデル、六本木のクラブママを経て、2010年に作家デビュー。TVやラジオ、YouTubeでも活動中。
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