ライフ

高速道路で「後ろにピッタリ」あおり運転してきた“ガラの悪い”スポーツカーが警察に捕まるまで

獲物を追いかけるように猛追する覆面パトカー

 そんな気持ちを抱えたまま走っていると、後方から猛スピードで疾走する車が見えたという。その車は白のクラウンで、パトランプが付けられていた。 「覆面パトカーだ!」  まるで獲物を追いかける猛獣のように、スポーツカーを猛追していったそうだ。 「スポーツカーは、覆面パトカーによって高速道路の側道に止められていました。おそらく、スピード違反で捕まったのでしょう。もしかしたら、私へのあおり運転を見ていたのかもしれませんね」  交通ルールを守らずに、人に恐怖を与えるあおり運転の運転手を成敗した警察官が、“カッコいいヒーロー”に見えたと、高木さんは身をもって感じた。  高木さんは「警察に今でも感謝しています。これからも道路の安全のために頑張ってください」と締めくくった。

愛車のドラッグスターを運転中に…

 大学の講義が終わり帰宅する際にあおり運転に遭遇した加藤直之さん(仮名・20代)。 「愛用のバイク(ドラッグスター)に乗って、いつもの道を運転していたのですが……」  国道でそこそこの交通量はあったが、問題なく車は流れていたという。しかし突然、バックミラーに映る1台の車が気になり始めたそうだ。 「その車は、明らかに私のバイクに接近してきて、間隔が極端に狭いことに気づきました。ただの偶然かと思い、前方の車との距離を保つためにスピードを調整していたんです」  あおり運転の車は、まったく距離を取ろうとせず、さらに近づいてきたという。加藤さんは不安が募り、できるだけ速やかに道を譲ろうとした。しかし、加藤さんを追い越すどころか、動きに合わせて減速し、まるで加藤さんを狙っているかのようにピッタリと後ろについたままだったと、当時の恐怖を振り返る。 「冷静さを保つことができませんでした。バイクは車に比べてはるかに無防備なので、何か起こったときには大きな事故につながります」
次のページ
冷や汗が止まらない
1
2
3
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ