恋愛・結婚

「自治体主導の婚活」の弱点は“母数の少なさ”。「会ったことがある人ばかり」状態を避ける方法

マッチングアプリにおける最大の難点は…

 マッチングアプリは、結婚相手との出会いの場としてもトップになり、すっかりメジャーな存在です。  民間サービスにおいても費用は比較的安価で、スマートフォンからすぐに始められる気軽さがあり、アプリをインストールしたことがある方は多いのではないでしょうか。  ただマッチングアプリにおける最大の難点は、「相手の素性がわからない」ことです。普及にともなって、私の元にはマッチングアプリで「ロマンス詐欺」の被害に遭われてしまった方も来られています。  もっともよく聞くのは、なんと一度も会わないままに大金を騙し取られてしまうケース。彼ら彼女らは、オンライン上で好意を獲得したのち、「結婚資金のため」「将来へのライフプランを共有できる人がいい」などと巧妙に騙り、投資詐欺を行っているようです。  結婚特化型のアプリでは、「独身証明書」や「源泉徴収票」の登録が必要なものもありますが、あくまで一部のサービスに限られます。その確認体制や悪質ユーザーへの対応も、運営元によって大きな差があるでしょう。

結婚を目標にするならば、「アプリ利用は1年」を目安に

 官主導型のマッチングアプリでは、身元の確からしさへの安心感があるのが大きなメリットです。もし利用できるサービスがあれば、「ものは試し」と始めてもよいかもしれません。  ただし、良縁が見つかるかは人によります。民間のアプリでまったく成果が上がらなかった人が、官製アプリでは上手くいく――そんな上手い話は、残念ながらありません。  したがって、「結婚したい人」がマッチングアプリで活動するのは、官民問わず時間を区切るのが賢明です。恋愛目的なら別として、結婚を目標にする方は、アプリ利用は1年を目安と考えましょう。  どんな運営元であっても、アプリ型では本人の積極性や「モテ度」が大きく問われます。恋愛慣れしている人がより効率的に相手を探せるサービスであって、恋愛が苦手な人が一発大逆転できるサービスではないのです。
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お見合いパーティーもまた「弱肉強食」の世界
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結婚相談所マリーミー代表取締役、恋愛・婚活アドバイザー。 1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを創業。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。日々カウンセリングを行いながら、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など幅広く活動中。著書に『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『モテ理論』(PHP文庫)など

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