恋愛・結婚

「自治体主導の婚活」の弱点は“母数の少なさ”。「会ったことがある人ばかり」状態を避ける方法

お見合いパーティーもまた「弱肉強食」の世界

 はじめから対面で話せる安心感があり、より本気度が高い人が多いのがお見合いパーティー。ただ、パーティー単体で提供しているサービスでは、アプリと変わらず「弱肉強食」の世界です。  モテる人は自分の条件に合う人がいさえすれば、あっさりカップリングして去っていきます。その反対の人たちは……いわずもがなです。  結婚相談所型としては、自治体によって「仲人さん」の役割を果たしてくれる「相談員」を抱えている場合があります。もしご自身の自治体がそのパターンであれば、かなりラッキーです。なぜなら、そういうサービスの提供がある自治体はまだまだ数少ないのです。  私は以前からそういった自治体向けの講演を行ったり、サポートをして来ましたが、相談員の皆さんが目指されていたのは結婚相談所に近いサービス。アプリ利用やパーティーへの単発参加より、少しハードルがあがるので尻込みする方もあるかもしれません。  けれど、一人で良縁を掴むことができない方には、第三者のアドバイスやサポートがなにより効果的であり、必要なのです。ですから無料または格安で相談員さんがサポートしてくれるタイプの「官製婚活」は、恋愛に自信がない人には心強いでしょう。

気づけば「会ったことがある人ばかり」に

 他方で、民間型よりも登録人数が少ないのが、官型のウィークポイントです。民間の結婚相談所では、各相談所内の登録者に限らず、連盟に加盟している相談所同士で登録者を紹介しあえます。連盟は国内に複数存在し、多いところの登録者数は9万人超にもなります。  自治体が運営しているものだと、自治体ごとに利用者情報が完結してしまうので、母数がどうしても少なくなってしまいます。何度もパーティーに参加すると、気づけば「会ったことがある人ばかり」になってしまうこともあるようです。  ですから、官製の場合は「お見合いパーティー」型でも「結婚相談所」型であっても、進展がなければ、やはり1年を目安に見切りをつけた方がよいでしょう。  もちろん、スタッフの力量にも大きく左右されます。これは民間であっても同様なので、ご自身に進歩がないと感じたら、思い切って活動する場所を変えてみてください。
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モテなくても結婚はできるが…
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結婚相談所マリーミー代表取締役、恋愛・婚活アドバイザー。 1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを創業。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。日々カウンセリングを行いながら、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など幅広く活動中。著書に『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『モテ理論』(PHP文庫)など

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