恋愛・結婚

結婚してから「結婚式をどうするか」で大揉め…夫が頑なに「海外挙式」を主張する理由は「お母さんに友達いないのバレちゃう」

 こんにちは。結婚相談所「マリーミー」で代表を務める植草美幸です。『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)での特集をはじめ、各種メディアで見たことがある――なんて方もいらっしゃるでしょうか。  マリーミーは設立15年となり、現在では年間約2000件もの結婚や恋愛、夫婦関係にまつわる相談を受けています。これだけの相談を聞いていると、多くの問題はいくつかの類型に分けられ、それぞれに存在する鉄板の解決策が見えてくるものです。人間関係は十人十色のようで、対応には同工異曲の趣があります。  本連載では、「結婚後のリアル」な悩みにお答えしていきます。ただ、既婚者の方だけでなく、お相手選びに迷いのある婚活中の方にも参考となるよう、手加減なしの“辛口”モードです。心してお付き合いくださいね。
カップル 喧嘩

画像はイメージです

結婚式にまつわる陰陽

 円満な関係を保てている夫婦が多用する魔法の言葉「どうしよっか?」について、前回の記事では解説しました。  本記事では「どうしよっか?」を活用できなかったがために、結婚早々に暗雲が立ち込めてしまった事例と、それとは対照的な事例をあわせて紹介します。  両事例のきっかけとなったのは「結婚式」です。結婚はもとより、結婚式や披露宴に対する考え方も、個人差が大きくなっている現代。「どうしよっか?」の使い手でなければ、甘い新婚生活はどこへやら、遠のいてしまう場合も少なくありません。

海外挙式じゃないと「お母さんに友達いないのバレちゃう」

 結婚式の意向によって先行きが怪しくなってしまったお悩みは、ラジオ「植草美幸の恋愛・結婚相談」(レインボータウンFM /YouTube)に寄せられた事例から。  相談者さんは女性で、交際から1年ほど経ったのちにプロポーズを受けたそうです。その後お相手の異動が重なった関係で、結婚式を挙げるまえにはやばやと婚姻届を提出。しかし結婚式についての意向がどうしても噛み合わず、不和が拡大していった……というお悩みでした。  女性の結婚式・披露宴の希望は、家族だけでなく、友人や会社の人も呼んだにぎやかなもの。お相手の希望は、海外挙式にして家族のみを呼ぶスタイル。  なぜ夫が家族のみの海外挙式にこだわるのかが一向に見えず、相談者が繰り返し尋ねてようやく得られた答えが、「友達がいないことをお母さんにバレたくないから」だったそうです。  結婚してもなお、優先順位が「妻<母親」であることは言うまでもなく気がかりで、今回のテーマとはまた異なる問題の根も存在しています。ただ、本記事では「どうしよっか?」不足に焦点を当てて考えていきましょう。
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「どうしよっか?」を使いこなせていないから…
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結婚相談所マリーミー代表取締役、恋愛・婚活アドバイザー。 1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを創業。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。日々カウンセリングを行いながら、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など幅広く活動中。著書に『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『モテ理論』(PHP文庫)など

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