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“あおり運転”に「勝った」と主張する40代男性。“元走り屋”の血が騒ぐも、挑発に耐えられた理由

あおってきた相手は「ヤンチャな感じは全然しなかった」

勇敢なタイプの伊東さんもこれには流石に恐怖を感じたという。しかし、どんなに煽られても安全運転で峠を越えたそうだ。 「驚くことに、その車は街中に入っても後をつけてきたんです。妻も子供も怖がっていました。『まだついてくるよ〜(泣)』と何度も後ろをみて完全にビビりモードに。15分〜20分くらいは追いかけられたのではと思います。体感としてはもっと長かったですが……。追行はいよいよ近所の住宅街まで差し掛かりました。 さすがにそのまま自分の家の車庫に入れるわけにはいかず、家から少し離れた場所をぐるぐると何周もしてなんとか撒くことができたのです。諦めの悪いやつでした。ちらりと運転手がどんな人なのか見てみると、ヤンチャな感じは全然しない30代くらいの短髪の男でした。装いこそ普通でしたが、何を考えているかわからない感じで気味が悪かったです」 近距離でハイビームに照らされ続けたり、近所の住宅街までついてこられたりと散々な目に。危険が伴う夜のドライブとなったようだ。 「あの時、スピードは出しませんでしたが、家がバレたり事故することなく相手を撒くことができました。だから僕は勝負には勝ったと思います。あおり運転にはどうぞゆっくりとしたご対応を」 元スピード狂の伊東さんが相手の挑発に乗る事なく冷静に運転ができたのは、家族という存在がいたからこそなのだろう。 <TEXT/おせりさん>
下北沢に住む32歳。趣味はポーカーとサウナ、ホラー映画鑑賞。広告代理店・制作会社を経てフリーランスのブロガー兼ライターに。婚活ブログ『アラサー女の婚活談義』と生きることをテーマにした『IKIRU.』を運営中。体験談の執筆を得意としている。X(旧Twitter):@IKIRUwithfun
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