仕事

友だちがいないサラリーマン50歳、長時間労働をした結果…出世や転職も厳しくなっていた――大反響ニュース傑作選

長時間労働が当たり前な結果…

安田雅彦氏

安田雅彦氏

 こうした現状を前に、「日本の会社員は、仕事熱心な人であればあるほど、中年以降孤立する」と語るのは、人事組織コンサルタントの安田雅彦氏だ。 「旧態依然な会社ほど転勤や出張、長時間労働が当たり前となり、忠誠心が高い社員は会社に人生の主導権を握られがちです。会社の用事を優先すれば、当然、社外の友だちはどんどん減っていく。しかし、会社内の友人たちも出世や退職などで立場が変わるごとに疎遠になってしまうもの。結果、友だちがいなくなるのです」

人との繋がりが多い人材の価値が高まる

 友だちがいなくても、仕事で成果を出していればいいのでは……。そんな声も聞こえてきそうだが、今後の社会では、友だちの有無が社内の評価や出世に影響を与える可能性もあるというから厄介だ。 「昨今、企業の経営層には『イノベーションを起こすには、多様性のある人材が必要』という考えを持つ人が増えています。実際、三井住友海上では副業や出向経験のある人間を管理職にするとの方針を発表しました。それと同じように、友だちが多い人はその分、さまざまな情報や知見が入ってくるし、いろんなネットワークを持っている。今後、より人との繋がりが多い人材の価値が高まる傾向は強まっていくでしょう」
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転職にも影響
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