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頼んでもいないのに「点検します」「危ないですよ」高齢者を狙う罠。住宅街をゆっくり走る“不審な車”が全国各地で出現

注意すべきは犯罪組織や半グレだけでない

狙われる老後

時間を潰したのか、大量のタバコの吸い殻も

恐ろしいことに、老後資金を狙っているのは犯罪組織や半グレだけでない。 介護施設ではスタッフが入居者の銀行口座から勝手に現金を引き出す事件が起きていたり、遺言書を偽造する弁護士がいたり……モラルなき凶行がこの世には溢れているのだ。

ジャーナリストが明かす犯罪の手口

ジャーナリストの根本直樹氏が語る。 「退職金を受け取り、子育てやローンも一服ついた60代から上の世代が今の日本ではもっとも金融資産を持っているのは自明。 アポ電強盗の被害者たちが同じ証券会社の口座を持っていたのは有名な話ですし、最近ではリフォーム会社や新聞配達員が“足で稼いだ”狙いやすい家庭のリストを作成し、売っているとも聞きます。 遺言の相談窓口をつくってそこに来た客を食うなんて手口も。“持たざる者”がなりふり構わなくなっている、そんな気配を濃く感じます」 人生の終盤に訪れる、資産を狙われるという恐怖――この現実を我々は知っていなければいけない。
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高齢者が被害に遭った事件
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