仕事

ラブホ従業員の忘れられないトラブル。怒った客から「部屋に来い!」、“裸だったらどうしよう”と思っていたけど…

何の事件も起こらずに清掃できる日は“ラッキーな日”

 大学生活を送りながら、お金を稼ぐために塾講師をしていた村田健吾さん(仮名・20代)。普通のバイトだけでは物足りず、珍しい仕事に挑戦してみたいという気持ちから、ラブホの清掃のバイトをすることになったという。 「初出勤の日は緊張しましたが、簡単なマニュアルがあり、実際に清掃業務をすることになりました」  ベッドのシーツ交換やシャワールームの清掃、アメニティの消毒や補充など、比較的軽い仕事が多く、安心して仕事を進めることができたそうだ。 「これだったら続けられるな」と思った村田さん。必要以上に緊張していたことがバカらしく思えたというが、楽だったのは最初の週だけだったようだ。 「特に事件もなく清掃だけできる日は“ラッキーな日”だと、よく先輩社員が言っていましたね」  そして、バイトを始めてから2週間目を迎えた頃、事件が起こった。

ラブホから“持ち去られた電子レンジ”

電子レンジ「ある部屋を掃除していたのですが、棚に置いてあったはずの“電子レンジ”が消えていたんです。アメニティが消えることはよくありますが、まさか大きな家電製品が盗まれるとは考えもしませんでした」  どのように持ち去ったのか不思議でならなかったと、村田さんは話す。 「私は社員に報告し、その後、警察に被害届が出されたことを知りました」  この事件は、村田さんがラブホで働いていた間に遭遇した数多くの盗難事件の中でも、特に衝撃的だったようだ。 「後にも先にも、幅30センチを超える“巨大な物”が消えたという事件を超える話はありません」 <取材・文/資産もとお>
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