更新日:2025年01月03日 11:22
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史上最速100店舗を達成した「から揚げの天才」わずか3年で店舗数が10分の1に…好調の“業界トップ”と分かれた明暗

唐揚げ専門店の持続経営は難しい

 唐揚げ専門店は、低投資で運営ノウハウも比較的容易であるため、参入障壁が低く、店が乱立している。  経営のメリットは、①初期投資が低く投資回収が早い、②狭小店舗でも出店可能。③オペレーションも単純化できアルバイトのワンオペでも運営可能、④FC展開しやすい、⑤牛肉や豚肉に比べてまだ安価で供給量も安定などがある。  また、飲食店経営の重要経費である(F)食材費(L)人件費(R)賃料)などが低く、損益分岐点の低い経営も可能である。子供のおやつ、酒のつまみ、弁当やテイクアウトで冷めても美味しく食べられるから便利な商品でもある。  一方、テイクアウト事業だけでは客単価が上がらず、店舗としては売上アップのモチベーションにつながらない。店舗内にイートインコーナーを設置し、アルコールや定食などを提供する店もあるが、お客の回転率を高め、坪効率を高めないと継続は難しい。これからの唐揚げ専門店は、これらの課題を解決できた店が生き残れるだろう。 <TEXT/中村清志>
飲食店支援専門の中小企業診断士・行政書士。自らも調理師免許を有し、過去には飲食店を経営。現在は中村コンサルタント事務所代表として後継者問題など、事業承継対策にも力を入れている。X(旧ツイッター):@kaisyasindan
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