「地頭がいい人」が“無意識にやっている習慣”。「机に向かった勉強」では身につかないスキルとは
―[貧困東大生・布施川天馬]―
みなさんの周りに「全然努力していないはずなのに、頭がいい人」はいませんか?
普段頑張って勉強している様子がないのに、仕事ができる、頭がいい、話の呑み込みが早い、理解度が高い……。きっと古くは学生時代から思い当たるであろう「努力しないのに結果を出す人」は、半ば疎ましく、半ば羨ましく思えたのでは。
そういう人は、たいがい「地頭がいい」といった言葉で存在を肯定されます。「自分とは違う人間だから、仕方ない」と考えて、自分を納得させて、自らの努力と結果の不振に折り合いをつけるわけですね。
ただ、本当にそうでしょうか? 同じ人間なのですから、能力の倍率に2倍も3倍も差がつくでしょうか。もちろん遺伝などの差はあるでしょうが、いくら地頭が良くても知らないことは知ることができない。
つまり「地頭がいい人」は、勉強していないようで、勉強しているのです。本人や周りが、それを「勉強」と認識できない形で。これをなるべく詳しい言葉で説明することはできないのでしょうか。
私自身、勉強の習慣がなかったひとり。定期試験の前日に30分~1時間程度ノートを見直すだけで試験に臨みました。しかし、毎回学年10位以内に入り、特待生として学費や施設費など年間100万以上をタダにしてもらっていた。
この程度で「地頭」を語る資格はないかもしれませんが、私も「勉強しないのに結果を出す人」の端くれではあります。その身分から言うならば、私は机に向かった勉強こそしませんでしたが、普段からそれ以外の手段で「勉強」をしていました。
今回は「なぜか勉強しないのに結果を出す人」がやっている秘密の勉強法をお伝えします。

※画像はイメージです。以下同
勉強しないで知識を蓄える
文字に憑りつかれていた学生時代
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa)
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