「東大前駅切りつけ事件」はなぜ起きたか。“教育虐待されていた東大生”が語る「異常に教育熱心な親」の実態
―[貧困東大生・布施川天馬]―
2025年5月7日、東京メトロ東大前駅で切りつけ事件が発生しました。男の動機は「教育虐待の被害を受けた子どもの末路を、『教育熱心』な親たちに示したかったから」。東大前を選んだのも、「東大」の名を冠した駅であれば、教育虐待への注目度がより高まると考えてのことだったそう。
ですが、同じく親から「厳しく管理されながら育った」という現役東大生の柊さん(仮名)は、「東大前で起きた切りつけ事件の犯人の訴えは、きっと教育虐待をしている親には届かない」と語ります。
なぜ彼女は犯人の訴えが空を切ると断言できたのでしょうか。現在は親と決別する道を選んだかつての被害者に、「教育虐待」の真の問題点を尋ねます。

柊さん(仮名)
「管理」してきた親への叛意
親は「教育虐待」とは思っていない
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa)
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