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取引先の出身校を小バカにする新入社員…先方からクレームが入るも、なぜか「お咎めなし」の理由に愕然

 GWの終わりが意味するのは、大型連休の終わりだけにあらず。祝日の空白期間への突入こそが、日本の会社員たちを憂鬱にさせるのだ。  年次に関係なくみな憂鬱とはいえ、やはり新入社員のそれは一段と重いのだろう。入社早々に心を病んで会社を辞めてしまう新入社員のトピックは、毎年メディアでもSNSでも話題になる。  特に昨今では、繊細な新入社員が増えたといわれる。貴重さがどんどんと増している“若者”でもあるからこそ、企業も細心の注意を払い、人材育成に手塩をかけるようになった。  しかし、中には“モンスター”な新入社員もいるのだという。
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ありとあらゆるトラブルを連発した新入社員

 そんなモンスター型新入社員とのトラブルを明かしてくれたのは、都内の一部上場企業で営業職に就いている里見真一さん(仮名・30歳)。思ってもみなかったトラブルに続々と巻き込まれたと、呆れ果てた声色で語ってくれた。 「うちの会社では、新卒研修が明けてから各部署へと配属されていきます。配属後、自分が在籍する営業部では、まずは教育担当の先輩社員と行動をともにして、仕事を覚えていく。まあよくあるOJTの形です。  取引先とのやり取りはもちろん、社内ルールや報告書の作成まで、すべてを先輩社員から教えてもらうわけです。自分は入社8年目で、これまで多くの新人の教育を担当してきましたが、Aという新入社員を越える“ヤバイ”人は今後も現れないだろうな、と思うほど散々な目に遭いました。  すでに辞めてしまった社員ですが、退職するまでの短い間にありとあらゆるトラブルを連発して、部内を引っ掻き回していったんです」

超難関大出身で“格下の学歴”を小バカにする

 里見さんが教育係になった新人のAさんは、超難関の国立大学出身。エリートの自負がある――そんな域には到底収まらない、傲岸・非常識な性格で、先輩たる里見さんにもはじめから高圧的な態度で接してきたそうだ。 「最近、心の弱い新入社員が増えたようなニュースばかりですが、Aはその対極でしたね。研修期間が終わって部に配属された際も、自己紹介で出身大学をわざわざ明かして、自分がどれだけ優れた学生だったかをアピール。その時点でみんなドン引きだったのですが、運が悪いことに自分が教育係に任命されてしまいました。  ちなみに、自分もそれなりに名門とされる大学の出身ではあるものの、旧帝以前に国立大ではありません。には、完全に“格下の学歴”の人間と認定されてしまいました。  はじめて一緒に営業に行った日もなにかにつけて意見してきて、小バカにしているのがミエミエでした。ムカつきはしましたが、自分が説教して辞められても困るので無視していたんです」  先輩社員に対して学歴マウントをとったうえ、舐めた態度に出る新入社員が現代にも生き残っているとは、いやはや。  当然このような振る舞いは社内であっても問題ではあるが、なんと社外でも同じような言動を行ったのだとか。
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部長の寵愛を受けた、態度がさらに増長
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1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

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