更新日:2025年08月20日 16:09
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含み損1億8670万円のJINさんが1000万円の元手で1124万円の利益を生み出しているFXの投資手法とは?

 巨大まとめサイト「オレ的ゲーム速報@刃」の管理人であり、株やFXのYouTube配信、SNS発信でも人気のJINさん(Xのアカウントは@oreteki_douga)。株は2億円、FXは2.5億円ほどを運用する億トレーダーだ。  運用額もさることながら、巨額の含み損も包み隠さず明らかにするところが人気の秘密だ。そんなJINさんがリスクをしっかり抑えて、FXで長期運用しているものがあるという。マネースクエアの「トラリピ」だ。1000万円の元手でスタートして、この6年で1124万円以上の利益を生み出しているという。  今回、JINさんにFXを始めたきっかけや、トラリピの運用戦略について聞いた。

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◆相場の動きを予想しない長期投資の「トラリピ」 ――FXを始めたのはいつ頃でしたか? JIN:FXを本格的に始めたのは、2016 年くらいでした。2022年頃までは1ドル=105円程度で推移していたのですが、夏は円高になりやすく、年末は円安になりやすい傾向があったんです。そこで、「夏にドル/円を買って、年末に売る」というトレードがすごく調子よくて。FXを始めてから数年間、その手法でのり込んでいきました。  ところが2022年3月以降、円安がものすごい勢いでいって、逆張りして大ダメージ食らってしまいました。最大で1ドル=160円超まで円安が進みましたが、130円くらいから逆張りをしてしまい、現在1億8670万円の含み損を抱えているという状況です(6月末時点)。

ドル/円の月足チャート(2015年~2025年)。JINさんがFXを始めた2016年頃から2022年までは1ドル=110円前後で推移していたが、2022年3月以降、一気に円安が進んだ(チャートはマネースクエアより)

――JINさんは株もFXも2億円以上を運用していて、その含み損も赤裸々に公開していますよね。そこが人気でもあると思いますが。 JIN:「夏ロング・年末利益確定」というパターンがうまくハマっていた頃、FX会社マネースクエアの「トラリピ」に出合いまして。2019年7月から1000万円でトラリピを開始していました。 ――簡単に「トラリピ®」について説明しておくと、FXの発注方法である「トラップ」「リピート」「イフダン」の3つを合わせた「トラップリピートイフダン®」の愛称ですね。どのくらいの価格で上下するかレンジを予想し、レンジ内に何度も繰り返す(リピートする)新規と決済がセットの注文(イフダン)を複数並べて、一度に発注できるサービスで、目先の値動きを予想せず、一度の発注で繰り返し取引機会を狙えることが特徴ですよね。  すごく簡単にいうと、「下がったら買って、上がったら売る」ということを自動で繰り返してくれる自動発注機能です。  チャートが上がるか下がるかを予想するのは難しいですが、「上がるか下がるかわからないけど、動きそうな範囲」を予想することで、コツコツと小さな利益を積み重ねる手法がトラリピです。 JIN:トラリピの良さは裁量トレードとは違ってマネープレッシャーが低いので、感情に左右されにくいところだと思っています。感情にとらわれない自動売買なら、じっくりと利益にかえていけますから、低レバレッジでコツコツ運用に向いていると思いますね。 ――トラリピではどれくらいを運用されているのですか? JIN:トラリピの運用額ずっと1000万円です。利益分でさらにトラリピを設定することも可能ですが、僕はそうせずに利益が出たら出金して、運用額は1000万円に固定にしています。2019年7月末から始めて、2022年までは年利20%以上のパフォーマンスで、毎年安定した利益を生み出しています。

※2019年7月~2025年6月時点
※運用実績はあくまでも過去の実績であり、実際のお取引とは異なります。また将来の利益を保証するものではありません。
※「トラリピ」は利益を保証するものではありません。 仕掛け方によっては多額の資金が必要となったり、設定したレンジ内であっても損失を被ることがあります。

――年間利回り20%超えというのは非常に高いパフォーマンスですが、どのような通貨ペアで運用されているのですか? JIN:EUR/GBP(ユーロ/ポンド)の売り、NOK/SEK(ノルウェー・クローネ/スウェーデン・クローナ)の買い、AUD/NZD(豪ドル/ニュージーランドドル)の売りと買いの4つのトラリピを設定しています。 ――トラリピは“行ったり来たり”するレンジ相場を自動で利益にかえていく仕組みなので、ユーロ/ポンド、ノルウェー・クローネ/スウェーデン・クローナ、豪ドル/ニュージーランドドルのような近い国同士で似たような値動きをする通貨ペアが向いていると言われていますね。 JIN:マネースクエアのストラテジストが中長期運用の視点から提案しているトラリピの売買戦略「トラリピ戦略リスト」があって、それも参考に設定しました。かつ、スワップがプラスになるものを選んでいます。  逆にいうと、レンジ相場でスワップがプラスになるのが、「EUR/GBP(ユーロ/ポンド)の売り」と「NOK/SEK(ノルウェー・クローネ/スウェーデン・クローナ)の買い」と「AUD/NZD(豪ドル/ NZドル)の買い」だけなので、それを中心にトラリピを設定しています。  EUR/GBP(ユーロ/ポンド)は2016年頃から、1ユーロ=0.82~0.93ポンドくらいで推移しています。10年近くもこのレンジに収まっているので、この範囲をユーロ/ポンドのレンジとして捉え、トラリピを設定しています。

ユーロポンドの月足チャート(2015年~2025年)。この10年近く、1ユーロ=0.82~0.93ポンドあたりで推移している(チャートはマネースクエアより)

――スワップについて、かなり意識されているんですね。 JIN:そうですね。トラリピは中長期目線で運用するのが基本的な考えなので、スワップがマイナスで支払いになると、ジワジワと重荷になってきます。いくらトラリピでコツコツと利益確定することができても、スワップの支払いが溜まって結果的に負けてしまっては元も子もないですから。スワップがもらえる方向のポジションを取ることを、常に意識しています。  ちなみに、少し前までAUD/NZD(豪ドル/NZドル)は売りでスワップがもらえていたので、売りトラリピも運用したままにしています。豪ドルとNZドルの金利差もあまりなくてスワップの支払いもそれほど多くないのでいいかなと。 ――なるほど。スワップ以外にトラリピ設定において、リスク管理はどのようにされていますか? JIN:たとえば買いのトラリピでは「下がったら買う」といった設定を自動でおこなってくれるため、トラリピでは含み損と付き合っていくことになり、リスク管理はとても大切になります。とにかく「ロスカットはほぼされないんだろうな」っていう低レバレッジでの運用を心掛けていますね。  今1000万円で運用していて、含み損は47万円で、証拠金維持率は813%です(※2025年6月時点)。ロスカットされてしまったらおしまいじゃないですか。特に私は損切りに対して苦手意識があるので、コロナショックのような大きくて急激な変動がきても退場しないような安全な運用を意識しています。  ロスカットラインとマイナススワップになる通貨を持たないこと、これが私の自動売買で中長期で運用するリスク管理です。小さい利益でもコツコツと、“薄く長く生きていく”っていうのがトラリピ運用での大事な要素だと思います。

◆1ドル=120円台の一時的な円高局面では買いトラリピを設定

――これからはどのようなトラリピ運用を考えていますか? JIN:基本的に今の戦略を続けるつもりです。ただ、ドル/円については来年か再来年くらいにもしかしたら1ドル=120 円台まで円高が進む可能性があると思っているので、そのときには買いポジションも入れてみようかなという戦略を今から練っているところです。  長い目で見ると基本的に円は円安の方向に進むと見ているので、一時的な円高局面がきたら、そのあたり買い始めるのは悪くないんじゃないかと考えています。 1ドル=120円から100円割れくらいまでを想定して買えば、大事故にはならないだろうと思っています。  超長期で見ると円安になると思うので、そのあたりで買って運用できたらいいですね。 ――これからFXやトラリピ、あるいは投資を始めようと思っている方にアドバイスを。 JIN:この2~3年、1ドル=140~150円台まで円安が一気に進み、物価高を肌身で感じている人も多いと思います。円安による物価上昇以外にも円安のリスクとして、通貨価値の下落があります。どんどんインフレして自国通貨の価値がどんどん落ちていく。そういうリスクがある以上、外貨投資をある程度しておくのは大事だと思います。  そう考えると、時間と価格の分散ができるトラリピを仕掛けて、インフレヘッジしていくというのは、かなり優秀な投資だと思います。インフレになれば基本的には株価も上がっていきますが、個別銘柄を当てるのはなかなか難しいですし、インデックスで毎年、年利20%以上を出すのも簡単ではないですから。  一度仕組みをつくればあとは自動で積み立てをしてくれたり収益を生み出してくれるNISAの積立投資や不動産投資などの投資商品に近いと思っています。 ――仮に今、トラリピに100万円投資できるとしたら、どんな運用をしますか? JIN:今やっているのとまったく一緒ですね。 ●EUR/GBP(ユーロ/ポンド)の売り ●NOK/SEK(ノルウェー・クローネ/スウェーデン・クローナ)の買い ●AUD/NZD(豪ドル/NZドル)の売りと買い の4つのトラリピを設定したいと思います。  ユーロ/ポンドの売りをメインに、豪ドル/NZドルはスワップの支払いとならないように買いをやや多めに。また、1ドル=120 円くらいまで円高が進んだら、120円から100円割れくらいまで買いトラリピを仕掛けようかと。  FXって、短期になればなるほどドツボにはまって裁量で負ける印象があります。最近のトランプ関税でいきなりドル/円が3円上がったり、そんなことは予想できないですから。  トラリピに限らず、長期投資ではとにかく退場しない運用をするというのが大前提だと思います。レバレッジをかけすぎると長期での安定した運用が難しくなってしまうので、証拠金維持率は500%以上あったほうがいい。とにかくロスカットされないよう、慎重に慎重にやっていこうかなと思っています。

トラリピの口座開設は
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【プロフィール】JINさん 2016年より株・為替などの投資を開始。近年は荒れた相場に悩まされ、まさかの含み損1億円超えという不名誉な状況に陥ったが、なんとか耐えている。動画で投資結果や手法の解説、経済ニュースをわかりやすく配信するYouTubeチャンネル「オレ的ゲーム速報FX・株投資部」を運営中。2023年8月にはチャンネル登録者数19万人を突破。猫が大好き。 X:@oreteki_douga YouTubeチャンネル:オレ的ゲーム速報FX・株投資部 <取材・文・構成/日刊SPA!編集部 提供/株式会社マネースクエア
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