佐々木朗希「8月下旬復帰」に賛否の声…ロッテ時代の“温室育ち”が生んだ代償とは
ドジャースが前半戦の最終戦を勝利で締めくくった。現地13日(日本時間14日)に行われたジャイアンツとの一戦は、延長の末、ドジャースが辛勝。首位攻防の3連戦を2勝1敗として、地区2位のパドレスに5.5ゲーム差をつけて前半戦を折り返した。
ドジャースの今季前半戦を改めて振り返ると、やはり誤算だったのは故障者の数だろう。特に投手陣は東京シリーズを終えた時点で、10人以上が負傷者リスト(IL)入りする異例の事態だった。
米国本土での開幕後も、タイラー・グラスノー、ブレイク・スネル、佐々木朗希など、他チームならエースと呼べるローテーション投手の半数が離脱。山本由伸が孤軍奮闘の働きをせざるを得なかった。
今季中の復帰に向けてなかなかメドが立っていなかった佐々木だが、先週にようやく動きが出始めた。現地11日にIL入り後、初めてブルペン投球を再開すると、球速は90マイル(約144.8キロ)前後を計測し、日本時間15日に2度目のブルペン入りが予定されているという。
それを前にデーブ・ロバーツ監督は「8月下旬には復帰できる見通しだ」と、やや楽観的にも思えるコメントを発表。ブルペンでの投球後は、「ライブBP(実戦形式の打撃練習)を経て、実戦登板へと進む流れ」と、指揮官は青写真を描いている。
このように、ようやく佐々木に差し込んできた希望の光だが、現地ファンの反応は文字通り真っ二つだ。
「もし朗希が8月までに復帰できれば、ドジャースの状況は好転するだろう」「朗希がブルペン入りしたニュースが本当だといいけど……。プレーオフまでに佐々木をローテーションに復帰させてくれ」「彼が万全ならチームに貢献してくれるはず」など、佐々木の復帰を待ち望む声は多い。
しかし、その一方で、「彼にはまだたくさんの練習と、マイナーリーグで自分自身を見つめ直す時間が必要だ。まだメジャーリーグの投手ではない」「やめてくれよ、彼にはもっと努力が必要だ!投球フォームや体の使い方などすべてにおいて改善すべき」など冷静ともとれるコメントも目立った。
佐々木の復帰に対して、待望論と悲観論がほぼ同数といった状況だが、ドジャース事情に詳しい現地記者からは、今季のメジャー復帰を諦めて来季を見据えるべきだという見解も出ている。
ドジャースの専門サイト『Dodger Blue』の編集長を務めるマシュー・モレノ氏は、13日のジャイアンツ戦の直後に、同サイトの公式YouTubeライブ配信に出演。佐々木が8月下旬に復帰するプランがあることに関して、たとえ8月下旬に投げられる状態だったとしても、マイナーでのリハビリ登板にとどめて、メジャーには「2026年に戻ってくるべき」という従来からの自身の考えを崩さなかった。
佐々木朗希の現状
そんなドジャースの苦しい台所事情にあって、ファンを最も失望させた投手の一人が、新人王の呼び声が高かった佐々木朗希だろう。 カブスとの東京シリーズ第2戦に先発し、初回こそ160キロ超えの速球を次々と投げ込んだが、才能の片鱗を見せたのはそこまで。その後は、制球難とフォーシームの球速低下に苦しみ、5月9日の登板を最後に、右肩インピンジメント症候群を発症し、実戦から離れている。 ただロッテ時代の佐々木を知る多くの日本のファンは冷静で、シーズン途中の離脱は「想定通り」という声が大半だ。“温室育ち”と揶揄されるほど、大事に育成されてきた“ツケ”が、よりタフなメジャーの環境下で回ってきたというのが共通の認識ではないだろうか。 離脱後はチームに帯同し、軽いキャッチボールをこなしていた佐々木。6月中旬にノースロー調整にスローダウンすると、その直後に15日間から60日間のILへ移行している。#ITFDB presented by Toyo Tires. pic.twitter.com/PtnhkYK8qg
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) April 27, 2025
ロバーツ監督が描く「8月復帰へのシナリオ」
「朗希復帰」に対する現地ファンと記者の温度差
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1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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