「電気料金の高騰」「災害リスクへの備え」対策の新常識…“売電収入”減少でも太陽光発電設置が増え続けているワケ
今年も各地で台風や大雨、突風、落雷が猛威を振るった。記憶に新しいのは、10月9日に東京・八丈島を直撃した台風22号の被害。記録的な大雨と猛烈な風にみまわれ、東京電力によると島内で最大約6500軒が停電したという。
「この10年で太陽光発電と蓄電池を設置する家は大きく増えています」と明かすのは、太陽光・蓄電池の設置を手掛ける石川企画合同会社の石川聡代表だ。その背景を次のように語る。
「設置する理由は、“災害リスクへの備え”と“電気料金の高騰”の2つ。特に停電を経験した方は、電気を備蓄できる暮らしの必要性を実感しているようです。導入する蓄電池の容量にもよりますが、1日以上は持つはずですし、日中晴れていれば発電と充電が行えるので、停電時にも冷蔵庫や照明、通信機器などを維持できます」
また、2019年以降、住宅用太陽光のFIT(固定価格買取制度)の終了を迎えた家庭が増えたことで、蓄電池を設置する家庭が増えているという。
「売電収入が減る一方で、“自家消費型”にシフトする動きが強まり、蓄電池を組み合わせて使うニーズが一気に高まりました。日中、発電した電気を自宅で消費し、余剰を蓄電池に貯めて夜に利用することで電気代を節約できます。
当社でも2015年頃は太陽光だけの導入が中心で蓄電池を設置する方はほとんどいませんでしたが、現在は太陽光+蓄電池のセット導入が主流で、太陽光設置済みの家庭への蓄電池の導入相談も増えています」
ほかにも太陽光と蓄電池を導入するメリットがあると話す。
「省エネ性能が評価され、住宅の付加価値になるので、資産価値を向上させることができます。また、エネルギー自立性の向上につながり、電力価格や燃料調達リスクの影響を受けにくいのも利点でしょう。あとは、家庭レベルではありますが、CO2削減の環境負荷の低減に貢献できます」
導入するのにかかる費用も気になるところ。
「一般的な目安は、太陽光発電システムが60万〜150万円、家庭用蓄電池が130万〜200万円、合計で190万~350万円前後。費用に幅があるのは、太陽光パネルを設置できる屋根の広さや蓄電池の容量によって変動するためです。
ただ、なるべく儲けを出したい会社が、一般的な目安からプラス200万~300万円多く請求しているケースも見たことがあります。実際に太陽光と蓄電池を導入するときは、数社に見積もりをお願いするのが安心です」
なお、太陽光と蓄電池の導入に合わせて、「電気+ガス」から「オール電化」に切り換える場合、工事代などはプラス80万円が目安になるそうだ。
太陽光と蓄電池は災害時の強い味方に

石川企画合同会社の石川聡代表
導入するとほかにもさまざまなメリットが
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