歯科医が警鐘「放置は危険」歯周病の知らないと怖い“全身への悪影響”
「歯茎が少し腫れているけど痛くないから大丈夫」と思ったことがあるかもしれません。実はそのちょっとした歯茎の炎症が、脳卒中や糖尿病、心筋梗塞など命に関わる重大な病気のリスクを高めてしまうことをご存じでしょうか。
日本人の多くが罹っている“歯周病”はお口だけではなく全身にも悪影響を及ぼすことがわかっています。
歯周病は歯と歯茎の間に細菌が入り込み、炎症が進行して歯を支える骨などを少しずつ破壊していく病気。
初期には自覚症状がほとんどなく、気づいた時には重症化しているケースが多いです。そして歯周病は気が付かないうちに全身にも悪影響を及ぼしていきます。
例えば、歯茎の少しの腫れや出血、口臭、ねばつきや噛んだ時の違和感や痛みなどは歯周病の初期症状です。生活に支障がなくても歯科医院で検査を受けましょう。
歯周病菌が血管の中に入ると、血管の内側で炎症を起こし、動脈硬化が進行することがあります。歯周病は、脳梗塞のリスクを歯周病でない人の約2.8倍に高めることが研究で示されています。
動脈硬化が心臓の血管でも進行すると、血管が狭くなったり詰まってしまうことで心筋に血液が届かなくなります。
これが心筋梗塞の原因です。歯周病による炎症が、この危険な血管トラブルを引き起こす一因になることが分かっています。

歯科医師の野尻真里
歯周病は“沈黙の病” 気づかないうちに進行していく

重度歯周病の50代患者
脳卒中リスクは約2.8倍に 血管の炎症がトラブルを引き起こす
心筋梗塞の一因に。血管の詰まりが命を脅かす
一般診療と訪問診療を行いながら、予防歯科の啓発・普及に取り組んでいる歯科医師です。「一生涯、生まれ持った自分の歯で健康にかつ笑顔で暮らせる社会の実現」を目標にメディアで発信をしています。X(旧Twitter):@nojirimari
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