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『ダブルインパクト』優勝のニッポンの社長「最初はめっちゃ嫌でした」それでも大会に挑戦した理由

「正直、まだ転校生みたいな気分です」東京に進出して2年半たった今も、所在なさそうな表情を浮かべるニッポンの社長。『ダブルインパクト』初代王者にしては、あまりにも謙虚なその姿勢には、漫才×コントを極めた芸を裏づける、泥くさいお笑い観が秘められていた――
エッジな人々

ニッポンの社長

 賞レースで幾度も決勝に残りながら“あと一歩”に泣いてきたお笑いコンビ・ニッポンの社長(辻皓平・ケツ)。辻は自らを「世間からしたら”負け続けてる人”でしかなった」と振り返るが、ついに今年7月、漫才とコントの両方の腕を競う大会(※1)『ダブルインパクト』で、初代王者に輝いた。  今回は彼らと同世代の人気芸人たちと活動をともにする放送作家・白武ときお氏を聞き手に迎え、栄光を掴むまでの挫折、ネタ作りの裏側、そして未来への展望を語ってもらった。

賞賛されたら、俺たちの笑いは終わり

――今回の撮影では、ファンからの人気が高い代表作(※2)「新入部員」のコントの衣装を用意してもらいました。 辻:あのコントは中学時代の野球クラブのコーチがモデルです。ある日、木製のノックバットのグリップで頭を殴られた拍子に、バットが折れて、スコーンって飛んでった。痛がる僕をそっちのけで「お前、どんな頭しとんねん!」って爆笑するコーチの姿を思い出してネタにしました。僕らのネタは実体験を昇華させたものが多いです。 ケツ:僕は小道具の責任を担っているんで、ネタが少しでも面白くなるように小道具作りを極める覚悟で向き合ってます。バットも太さや角度をいろいろと試して今の形に辿り着きました。 辻:ほんまのバット職人が言いそうなコメントやな(笑)。
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泥くささを感じてほしい
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