ソーシャルゲーム業界で求められる人材とは?

今年の1月17日に矢野経済研究所が発表した調査結果によると、’11年度の国内ソーシャルゲームの市場規模は、前年度比1.8倍の2570億円(広告収入は含まない)。さらに’12年度は、3429億円に拡大すると予想され、’08年度の市場規模49億円から、急激な成長を見せている。その知られざる舞台裏を、ソーシャルゲームの運営会社でプランナーとして働く池田洋二氏(仮名・29歳)、シナリオを手がけたことがあるフリーライターの林田直哉氏(仮名・35歳)、キャラクターを描いているイラストレーターの土屋正平氏(仮名・26歳)の3人に語ってもらった。

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バブルに沸くソーシャルゲーム業界の年収は?

◆業界が必要としている理想の人材とは?

――池田さんのところでは、何人が運営に関わっているんですか?

池田:運営チームは約10人ですね。それでもほかのタイトルよりは多いほうです。ほとんど20代で、そのおかげか一般的な会社よりもちょっとゆるくて、多少の遅刻は許されています(笑)。

林田:業界全体が若い人を募っていますよね。聞いた話ですけど、ある会社の人事担当者は、「20代で1、2年の社会人経験があり、先入観を持ってほしくないという理由から、ゲームにあまり詳しくない人が欲しい」と言ってました。

――なるほど。では、イラストレーターで求められている人材は?

pixiv

pixivは自分の描いたイラストを投稿したり、他人のイラストを閲覧できる。人手不足から、腕のある人を取り合いになることも!?

土屋:いわゆる萌え系よりも、リアルで美しい絵が描ける人が求められていますね。萌え系は描ける人が比較的多いんですが、ちゃんとした絵は勉強してないと描けないので。あと、イラストがとにかく足りないので、イラストコミュニケーションサービスのpixivなどでうまい人を探しています。

林田:そういえば、ちょっと前に秋葉原で100体のイラストを20万円とかで描いてくれる人を募集していたよね。人手不足とは聞いていたけどあまりにも安い(笑)。

――それなら、シナリオで人気の高い人材って?

林田:キャラクターの書き分けがきちんとできるといいと思いますよ。というのも、ソーシャルゲームにはシナリオがほとんどないので、魅力的なキャラクターを作れるかが重要になってくるので。

土屋:イラストにも当てはまると思います。歴史上の人物、たとえば織田信長を女体化して描く場合、いかに信長っぽく、魅力的な女性を描けるかがカギですから。

――やはり、資料なんかを見てイメージを膨らませるとか。

土屋:それもありますが、僕は一般的な信長像を生かすようにします。信長だったら、クールで謎めいた雰囲気。小物として火縄銃を描くといった感じですね。

――最後に、今後ソーシャルゲーム業界はどうなると思いますか?

土屋:バブルはまだ続くと思います(笑)。「コンプガチャ」の廃止ぐらいで一気に状況が変化するとも思えないですし。

林田:そうでしょうね。あと、最近はゲーム業界からソーシャルゲームに移る人が多いと聞きます。彼らはゲームが好きな人が多いので、ますます面白いタイトルが登場するんじゃないでしょうか。

取材・文/黒田知道
― 急成長!ソーシャルゲーム業界の舞台裏【2】 ―




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